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自作Modのテストプレイ⑨

前回の『結婚式編』では、「ニルヴァ」さんとアシスが無事にお互いの想いを伝え合い、ゴールインしてしまいました!!結婚式は華やかなイベントを楽しむ目的であって、あくまでテストプレイの序章。本当に確認したかったのは、式の後の配偶者NPC(フォロワー)の『結婚生活』です。



これまでのプレイの記憶を辿ると、結婚後のNPCは、“基本的に家の中に居て、外にはあまり出てこない”という印象があります。自作Modでは、「定期的に旅や訓練に出かける自作AI」を搭載しているので、その影響が「結婚生活にどのように及ぶのか?」が気になるところです。

前々回には、『Quest連動型AI』を作成し、ブレイズに所属すると行動範囲が限定される呪縛からフォロワーを解放し、「特定のスケジュールの間だけ旅立たせる」ことに成功したので…この方法を上手く活用すれば、結婚生活との“連動”も夢ではないかもしれません。しかし、それが逆に悪影響となる可能性もあるのです…。現段階では、結婚生活のQuestやAIに関する知識に乏しいので、まずはそれらの情報を収集することから始めようと思います。



【結婚直後の配偶者】

CKで結婚後の生活を制御するQuest:「RelationshipMarriageFIN(45)」について、可能な限り調べてみました。

結婚が終了すると、配偶者NPC(LoveInterest)は、QuestStageの進行が止まり、『自分が元々住んでいた場所』へと帰ろうとします。とりあえず、荷造りをするのためなのでしょうか…?その場で、「プレイヤーと住まいの相談」を済ませてしまえば良いのに、謎の行動です。この背景には、「MarriageLoveInterestPostWeddingForcegreet」という、プレイヤーが近づいた時に声を掛ける『ForceGreetPackage』が関与していそうです。



このPackageの設定では…プレイヤーがNPCの一定距離に接近しなければ、会話自体が発生しません。会話が発生しても、Tabキーで解除して「返答」しなければ、再度Packageによる行動が発生するというループ状態になるだけです。そして、QuestStageが(Stage=5のまま)進行しないため、接近状態に無い時には、「Actor自体に設定されたAI」や「優先度の高いQuestAliasのAI」に従った行動を取るのだと思われます。

それでは、何故こうした設定になっているのでしょうか…?結婚直後の状況をよく考えてみると、「一部の結婚相手には、“不死/保護属性”が付いていない者もいる」という事実に気付きました。彼らに“外の世界”を不用意に出歩かせるのは、非常に危険です。結婚式の帰り道、「街の入口を突破してくる“吸血鬼”などに襲われ…知らない間に帰らぬ人に。配偶者がいつになっても、家に戻って来ない!」などという惨事になったら、大変です。確認したところ、ちゃんとAliasに「Protected☑」が付けてあるようですが、ゴタゴタによる誤爆死やそういった襲撃騒動に巻き込まれること自体が、結婚式のお祝いムードを台無しにしかねません。(ヴィットリア・ヴィキの暗殺、然り!)

そこで、「式場内でプレイヤーの返答を得られなかった場合」に備え、NPCのワープ(ロード時やTキーの待機時の瞬間移動)を利用して、「持ち場(自宅)まで即座に帰宅させておき、プレイヤーが次に訪ねて来る時を待たせる」、という確実かつ安全な措置をとっていると予想されます。結婚式が終わると、皆がすぐに聖堂の外に出ていく原因は、この辺りにあるのかもしれません。

“外の世界(Exterior cells)”の恐ろしさを物語る、地獄絵図。怯え惑うムアイク。絶命した山賊とスクゥーマの売人。立ち向かうも膝を着くタルスガル。全員の生き血を吸ってピンピンした吸血鬼!!―――この状況ならば、最終的に「タルスガル」の“逆転勝利”に終わります。



街道をゆく「名前を持つ重要な“旅人NPC”」には、必ずと言っていいほど“不死/保護属性”が与えられています。反対に山賊などの無限に沸くタイプ(リスポーンあり)のNPCには設定されていません。どうやら、この手の仕様もまた…スカイリムの傾向の一つのようです。

【半同棲/同棲の開始と生活拠点】

“結婚直後”はQuestの処理的には、プレイヤーと配偶者NPCはまだ、『同棲』の状態ではないようです。結婚相手のNPCからすると、「自分の家の“合鍵”を渡す用意はしてある。いつでも受け取りに来て、住んでも良いよ。」という『半同棲』の状態です。「半同棲」になると、相手の所有するベッドを使用する権利を得られます。「同棲」になると、さらに色々な恩恵を受けられるようになります。そのためには、『住まいの決定』のDialogueに対して「返答」をすることが必要になります。

もちろん、特殊なAIPackageでも持たされていない限り、彼らの方から自主的にプレイヤーの元へ訪れることはありません。配偶者は自身の被っているAliasの中で、最優先のAIに従った場所に戻って、日常生活をし始めます。後々の生活を考えると、結婚前の段階で注意しておかなければならない、確認事項があります。―――『配偶者の生活拠点』です。

『配偶者の生活拠点』とは、プレイヤーが「購入した家」ではない場所。CK上では、「SpouseHouse」という呼び名です。分かりづらいので、筆者は…配偶者の「結婚前の実家」だと、勝手に命名しています。その実家が、個人の「持ち家」なのか、または、ギルド・宿屋・酒場・砦などの「共有スペース」なのか、が重要になってきます。さらに、“建物全体”を所有するのか、“一区画の家具等”を所有するのかでも、総資産には結構な違いが出てきます。

<特殊ケース1>
宿屋「ヴァイルマイヤー」を拠点にしている「テンバ・ワイド・アーム」さん。『共有スペースに住みながら、行動的に内外の区画を行き来するタイプ』です。



クマの被害に悩まされており、“計10枚、クマの毛皮を献上すると結婚できる”ようになります(天敵を倒せる勇猛さに惚れるのでしょうか…)。テンバさんは、“宿屋の一画を自分の居住スペースとして間借り”しています。CKで確認すると、「(個人の所有権付きの)私物のベッド」を持っている訳では無く、「IvarsteadTembaFaction」『CanBeOwner』によって、宿屋の家具等を使用する権利を得ているようです。『半同棲』になると、プレイヤーもこのFactionを得られ、彼女のベッドが使用可能になります。しかし、シングルベットなので、テンバさんが既に寝ている場合には、「他の人が使用しています」の表示が出てしまいます。『同棲』になると、個人の所有物(家具)以外、宿屋内のあらゆる物品の所有権が得られます。店の食料は食べ放題。隣部屋のグウィリンの宝箱(私物)でさえも、取れるように…(汗) プレイヤーがテンバさんと“同等”の扱いになるということなのでしょう。

テンバさんのようなタイプは、愛情を除いて客観的に分析すると…婚前の固定資産に乏しい人物(友人になっても恩恵が少ない)でありますが、結婚と同時に莫大な資産を獲得できる可能性を秘めたNPCであると言えます。シェアハウスのような暮らし方なので、プライベートな生活は確保されておりません…。良い点として、元々のAIが行動的であるため、結婚してからも製材所で日々の仕事をこなす、“働き者の奥さん”になります。「薪を売る」とお小遣い(報酬)をくれる、公私混同しない実直な性格。いつか夫と良い暮らしをするために、毎日頑張っているのだと思うと―――泣けて来ます。

<特殊ケース2>
酒場「バナード・メア」を拠点にしている「不滅のウスガルド」さん。『配偶者の実家と生活拠点にズレが生じてしまっているタイプ』です。



王道を行く女戦士であり…“殴り合いで勝利すれば結婚できる”ようになる、大変ツンデレなお方でもあります(逸材。同胞団に入団して欲しかった…)。ウスガルドさんは、自分の家を所有しているので、『同棲』の許可を得ると「合鍵」をくれます。しかし…ずっと酒場で飲んでいて、自宅に帰って来てくれません。彼女にとって、真の『生活拠点』は、自宅ではなく、酒場”なのです。わざわざ、自宅用の生活AIを用意しなくても、『フォロワー』になれるので、どこにでも連れ歩けることを見越した設定なのだと思います。彼女の家は、事前に受け取った「合鍵」で入ってしまうと、“不法侵入扱い”になってしまいます。一度、雇用して「自宅の扉を解錠してもらう」ことで、正式に住める状態になります。残念なことに、ウスガルドさん宅もシングルベッド。一緒に寝て温もりを感じるという幸せは、このままだと…未来永劫、叶いそうにありません。ですが、プレイヤーは配偶者が同一の場所(Location)に居る状況ならば、バナードメアでも…ウスガルドの家でも…旅先のベッドロールでさえも…妄想により、「恋人の癒しが得られるようです。また、フォロワーとして自宅に連れ帰った時だけは、「商売」を行ってくれます。

ウスガルドさんのようなタイプは、財産を除いて客観的に分析すると…結婚生活に執着しない人物であり、プレイヤーが自力で購入した家に“引越し”てくれるように懇願するまでは、“別居婚”を望む、希少なNPCであると言えます(偶然の産物ではないとしたら…非常に丁寧な設定を有する人だと思います!)。「私と一緒に暮らしたいのなら…早く新居を手に入れて見せなさい、小心者!」と主人公の尻を叩く、鬼嫁。―――これが彼女なりの“内助の功”…なのでしょうか?

男性については、一部の「物乞い」を除き…自分の実家での一般的な結婚生活を望む人が多い気がします。その点では、「同胞団」も特殊なタイプに属していると思います。他にも、結婚前から一緒に住んでいる「私兵」、魔術師大学内での「学生結婚」、“束縛属性”持ちのお友達に「付きまとわれてる人」など…本当に人生いろいろです。

ここまで述べてきたことは、あくまで「配偶者の実家」に住むように指定した場合の挙動です。プレイヤーの「持ち家」に引越しを促せば、配偶者は“主婦業に専念”します。もしも、自作のフォロワーを結婚可能に設定する場合には、手間を惜しまずに「配偶者の実家」での行動も作成して用意してあげると…後々、充実した結婚生活を営めそうな気がします!!全体として…

「―――結婚相手に自分らしく生きてほしい場合は、「配偶者の実家」。プレイヤーに寄り添って支えてほしい場合は、「購入した持ち家」。―――“ファル粕”」

と、“相手と自分の生活のどちらに重きを置くか”によって決定するのが、ベストだという結論に至りました!

【今後の生活と拠点の決定】

結婚式が終わった後、「次に会いに行った時」or「聖堂を出る前や出た直後」に話しかけると、先程の『ForceGreetPackage』で発生するのと全く同じ台詞の「RelationshipMarriagePostWeddingLoveInterestBlockingTopic」という、CK上では長~い名称の“会話選択肢”によって、「これから一緒にどこで暮らすか?」を決められます(配偶者からもプレイヤーからも提案できる、非常に細やかな仕組みです!!)。選択肢で指定すれば、『任意の場所に移住』してくれます。ここは是非!…“旦那さん”になったばかりの、アシスに尋ねてみましょう!!



ニルヴァ「(!!?)ヒエッ……」

スカイリムでは良くある誤表示バグですが…「MaleDarkElf」のVoiceは、結婚後に開口一番で放つ台詞が、悲しいことに…この時に限って“女性用の字幕表示”になってしまうみたいです。



音声が無いブログのSSだと、アシスが“オネェ口調”で喋っているように見えてしまいます。ニルヴァさんも結婚して早々、カミングアウトされら考え直してしまうかもしれないので…「Skyrim String Localizer」で字幕の修正をして、やり直しましょう(汗)

調査したCKにおける設定を踏まえて、今後の“結婚生活の方針”を決めました。

―――ヘルガの宿屋2階・ニルヴァさん(NPC)の生活拠点―――



ニルヴァ(プレイヤー)は、アシス(フォロワー)とリフテンで結婚式を挙げました。ヘルガの宿屋を借りており、自分の持ち家が無いニルヴァにとって、選択肢は一つだけ。迷わず「当面は、“アシス(配偶者)の実家”で生活させてほしい。」と、相談を持ちかけました。



アシスの言う“家”とは、“ジョルバスクル”を示すので…彼は一足先に、リフテンからホワイトランへと帰って行きました。結婚式に来なかった同胞団の仲間たちへの報告や、夫婦での生活環境を整える準備があるのでしょう。



後日、ニルヴァも身辺を整理して馬車に乗り、陰鬱な街・リフテンを遂に脱出!!…ジョルバスクルに戻ったアシスの元へ……嫁ぎます!



【マーラが微笑みますように!】 vol.5~押し掛け夫妻~

街を一歩踏み出せば、スカイリムの屋外は脅威に満ちています。狂暴な野生動物や山賊…最近では、ドラゴンなどに襲われる危険があるのです。道化エルフとアシスの部下2名(フォロワー)は、スカイ・ヘヴン聖堂へ帰る予定を中断し、ニルヴァ(プレイヤー)を護衛して、ホワイトランに送り届けることになりました。

―――同胞団の拠点・ジョルバスクル―――

アシスは…ニルヴァの到着を待ちわびながら、※訓練日(月・火・木・金)以外の休暇日は、「ジョルバスクル居住区」にこもって、結婚生活の計画を立てていました(水・土・日)。



※自作した同胞団生活改善AI(Priority=0)に基づく行動をしていました。デフォルトのAIならば、中庭で“剣術の訓練”などは決して行わないので…一目瞭然です。

道化エルフ「アシス、着いたぞ~。しっかし…相変わらずデリカシーに欠ける男だネ。ニルヴァと“居住区の新人部屋”で暮らす気か?おーい、また悪い癖がぶり返してキタな。お前…“惰性的”になってきてるヨ~……」

 

ハドリア「そうね…。折角の“新婚さん”なのに、こんなむさ苦しい場所で他の団員と寝泊まりさせるなんて…あまりにヒドイ。コドラクやスコールの空き部屋は、個室で快適だけど…隊長は未だに“サークル”では、無・い・の・で!その権限はありませんし……なんか、あの部屋は不吉で縁起が悪そうですし(汗)」

アシス「所持品の大半を売り払い、ブレイズも辞めた俺に…今は“家を買う”余裕なんて無い。ニルヴァには申し訳ないが、しばらくは“ジョルバスクル”で、我慢してもらうしかなさそうだ…」

ニルヴァ「気にしないで、アシス。ティルマさんの栄養満点の食事に、温かい住まい。私には、もう贅沢すぎるほど、素晴らしい生活よ!」

スレンドラ「隊長、俺に名案がある!!ま、皿の上を見てくれ。(スクゥーマに気を取られすぎて…)今まで忘れてたんだが、“集めるのが得意”な俺は…これまでに倒した4体の『ドラゴンの残骸』と、遺跡で拾った『ポーション類』が持ち物に山のようにあるんだ!こいつを街で道化に売り捌いて来させれば、きっと“安い家”くらいは買える額になるだろうな。」

(!!!…ドラゴンの……骨だって?!)

 

道化エルフ「リフテンで働く前に、何故それを言わなかったんだ…(汗)」

スレンドラ「あんたに、これを“拾っていれば隊長を救える”、とだけ聞かされてたから、一応持ち歩いてたけど、後から“金”に換わる品だと知るまでは…ただの“食い物か素材”だと思ってたんだよ。正直、重たいだけで俺には何の価値も無い。もう、こんなの要らねー!丁度良いから、早く処分して来てくれ。」

―――ベレソア雑貨店―――

道化エルフ「ドラゴンの骨を扱ってる店!な~んて聞いたら、誰もが驚くダロウ?いま買ってくれるなら、お安くしとくヨ~。もし帝国やストームクロークの戦争が始まった時に、鍛冶屋に高値で卸せば、タンマリ儲けられる!商才あるベレソアのアニキなら、その価値がお分かりでしょウ?私よりも間違いなく上手く売り捌けるハズだ…さぁ、どうする??」

ベレソア「まぁ、悪くない。(チャリリリーン!!)」



道化エルフ「毎度あり。その残酷なジョーク、イカしてるネ…ケケケッ……(狩って、集めて、売るのみ。敵はあちらから勝手に飛んで来ル。単純だが、“死の恐怖”さえ乗り越えれば、ブレイズは…戦士からあっという間に、成金になれちゃう組織だヨ!)」

スレンドラ「ガハハッ!ドラゴンの骨、最高~!!隊長、余裕で2000Gゲットしてきたぞ。(ジャリリン…♪)これからも集めまくるぜ!…でも、たしか家って5000Gもするんだよな?!なんて事だ…全然、足りてない。(あんとき飲んじゃった、スクゥーマさえあれば……涙)」



ハドリア「鍛冶用の予備インゴットをいくつか売ってみたけど、私の刀はさすがに…質に入れられなかった。師匠との約束があるから……」

アシス「もう良いんだ…皆、ありがとう。また世話になってしまったな…。同胞団で働きつつ、“商店”でも始めて生活を軌道に乗せる。今の俺が為すべきことだ。」

道化エルフ「ケッ!…あんまり気が乗らないケド……若奥様が可哀想だから、“ヘソクリ”を貸してやるよ、アシス。不甲斐ないお前のためジャないからな!!(ギリリッ…!)」



アシス「はっ…?お前、ゴールドなんて持ってたのか?!ソリチュードの監獄に収監された時全部没収されたはずじゃ……」

道化エルフ「ケケケッ!そりゃ…上手くやったモンだよ、あの時の私は。なにせ、罪を帳消しにして、悠々自適な7日間の監獄ライフ。おまけにゴールドの没収は回避したから…3000Gは、そっくり手元に残ってイル!!ただ、弓の腕前は少し鈍っちゃったんだけどネ(スキル経験値リセット)。―――それじゃ、かき集めたゴールドを全部…私に預けてくれ。元金5000G達成だろ?!執政に付け入る隙を与えず、交渉してやろうじゃナイの。矢のように鋭い『話術』で、パシュッ!と石頭を射貫いてヤル!!(極悪)」

―――ドラゴンズリーチ―――

何やら“奇策”を用意している様子の道化エルフ。明くる日の早朝……アシスとニルヴァ達と一緒に、首長の執政・プロベンタス氏の元を訪ねます。

プロベンタス「首長はあんたらを気に入っているようだが…過去に、同胞団と関わりの深い“奇術師”が、騒動を起こした疑惑があるようでね。ここドラゴンズリーチは、以前よりも警備体制を強化することになった。ゴールドと信頼を用意できなければ…何人たりとも、我がホールドの物資や利権、財産を安易に譲るわけにはいかない。ところで、わざわざ正面から出向いて来たということは―――“持合せ”はあるんだろうな?」

道化エルフ「・・・。(チッ!“政治闘争への不干渉”という誓約さえ無かったら…今頃は、ホワイトランで同胞団が栄誉と共に街全体を仕切っていても、おかしくないハズなのに。…全く、我々も舐められたものダ。このハゲ頭を“操る”か?……いや、ここに居る“元締め”の奴らは…デルフィンと同じで常人離れした肉体を持つバケモノ、『不死属性』。戦闘になったら…勝算は無い。“壱の策”で行こウ!)」

 

道化エルフ「それで構わない。交渉成立だな…」

『アシス、家を買う』。―――正確には…『道化エルフ、執政を詐欺る』。※外道なやり方はともかく……『ブリーズホーム』を購入し、「ホールドの家」を得ることができました!!

※プロベンタス氏に『金を払わずに家を手に入れる方法』をやってみました。元金5000G以上は必須です。彼が“戦略室”に居る時に、“ゴールドを支払う際”のわずかなタイムラグを利用して、テーブルの下にある“コンテナの中に、瞬時に全ての所持金を移し替えて”しまいました。まさに…ゲスの極み!!



(カパッ…。ムプププ、あるよ~ッ!あるある、全額ちゃんと宝箱にィ♪ 首長の執政殿は、自分の懐を良く確認もせずに…既に大金を受け取ったと思い込んでいるッ!家の鍵と所有権の方はアシスにくれてやろウ…そして、このゴールドは……全て“私の物”となる!!)

―――ジョルバスクルの門―――

部下たちの尽力もあり、めでたくも2人は…ホワイトランの新居で『同棲』をスタートさせる事となった―――。

アシス「聞いてくれニルヴァ、俺は自分でも呆れるくらい“欲深い人間”なんだ。だが…着いて来てくれたことに、後悔はさせない。いつか苦難を全て乗り越えて、お前を必ず幸せにしてみせる!―――同胞団、ブレイズ、そして“良き夫”として!!」

荷物をまとめて新居に引越すよう、ニルヴァはアシスに伝えました。それからのアシスは、ジョルバスクルには戻らず、ブリーズホームを拠点にすべく…平野地区へと移動して行きました。



道化エルフ「ケケケ…“道化の人生”は、切ないネ・・・。(羨)」

―――ホワイトラン平野地区・ブリーズホーム―――

同胞団「ここが…“ブリーズホーム”。近くで見ると、素朴で良い物件だなぁ……」

「……ぁあああっ!!?」



同胞団とニルヴァは、アシスと一緒に家に入っていく、謎の“屈強な女”の姿を目撃!!!新居に妻より先に、見知らぬ女性を連れ込むなんて…。しかも、彼女はアシスの家に、『鍵無し』で出入りできる関係♡…らしい。―――早くも新婚の2人の間に、“すきま風”が吹き始める…!?

スレン&ハドリア「隊長ォォーーーッ!!?(どうして?)」

道化エルフ「アシスェ……。(やれやれ、“ブリーズホーム”とは…風刺が効いているナァ。強欲な奴は、最終的にこうなっちゃうから…困ル。一瞬でも、“自分には出来ない事をやってのける”お前の行動力を称え……尊敬した私が、愚かだったようダ…)」


……つづく。

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