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耐性とは…何なんだ?③ ~【プレテスト】~

魔法耐性の解明のため、予備知識を学んだファルカスは、弟子と共に検証の準備を開始する…!


実験に向けて軽装に着替える二人。

ファ「すばらしい!!着心地は抜群だな!いつもの倍の速さで動けそうだ。」

弟子「似合っているぞ。スカイリムの最新スタイル、洗練されたデザインと実用性を兼ね備えた防具だ。そして、私が大好きな黄色だ。」



 
ファ「それで…何から始める?実験の概要を教えてくれ。」

弟子「ふむ。まず、我々二人だけで行えることは限られている。二人で魔法をぶつけ合っていても身が持たないし、耐性値をコントロールするための着替えや魔法の取捨は、今後の実験で一番面倒な作業になるだろう。それに私は『フォロワー』だ…。短いスパンで4回以上攻撃され続けたら、逆上して殺し合いになりかねない。」

ファ「たしかに…あんたのキレやすさは…異常だ(汗)。危険だな。」

弟子「そこで、各地から優れた『錬金術師』を志す者たちを探してきた。この実験の協力者として秘密裏に参加してもらうことを約束している。すでに奥の部屋に待機しているはずだ。…紹介しよう、『錬金術師・四姉妹』だ。」



ファ「よろしくな。でも何故、魔術師ではなく『錬金術師』を選んだんだ?」

弟子「熟練した魔術師というのは皆、自身のスキルにうぬぼれている者が多い。今回の実験には、『まっさらな状態の者』の方が適している。それに魔法耐性の試験の後には、『薬や毒』の実験も考えているからだ。」

ファ「なるほど…。」

弟子「彼女たちはこの実験を行うのに最適の人材なのだ。正式な名前は『dunClearpinePondAlchemist』と言ったかな?駆け出しの錬金術師だけあって、全員Levelは1。種族はハイエルフで、破壊魔法に影響する種族特性や余計なPerkを取得していない。」



ファ「そんな都合のいいNPCが存在していたとは…。」



弟子「私も彼女たちのポテンシャルには驚いたよ!話を続けるが、当然…この実験には魔法を『かける側』と『受ける側』の二つの視点を考慮しなければならない。つまり、『プレイヤー側』と『NPC側』の耐性実験が別々に必要となる。」

ファ「ま、まさか…俺を連れてきた理由はそれか…!(汗)」



弟子「フハハ。君は脳筋だけあって、同胞団でもトップクラスの頑丈さがあるし…きっと大丈夫だろう(笑)」

ファ「(コイツめ)・・・。」

弟子「さらに、念頭に置かなければならないのは、我々の持つ『自然回復』だ。日頃はこの恩恵に与っているが、今回の検証で正確なダメージ量を算出するのに、これほど厄介なものはない。そこで、戦闘中に自然回復をしないようにするmodを準備した。」

ファ「どうやったんだ?」



弟子「CKのGameSettingでFilterに『regen』と入力すると、回復に関する各種設定が出てくる。その中で、『fCombatMagickaRegenRateMult』『fCombatStaminaRegenRateMult』に着目した。これらの値を0にすると、『プレイヤー、NPCともに戦闘中にマジカとスタミナが自然回復しない』状態になった。これは実験するのに非常に便利なのだ。ダメージを与えた後、コンソールから『resetai』を実行することで、『敵対を解除』して戦闘を終わらせれば、次の実験に向けて勝手に回復してくれるのだ。」

「だが、一つ問題があった。見ての通り『fCombatMagickaHealthRateMult』は最初から0に指定されており、デフォルトで戦闘中に人間NPCはHealthの自然回復をしないので、Healthの自然回復に関しては考えなくても良いと思ったのだが…プレイヤーは何故か自然回復していることが判明した。(例外:トロールなどのクリーチャー系NPCの自然回復は有効になっている)」

ファ「俺の生命力は大したものだろう。」

弟子「まったく…この解決策を見つけるのは一苦労だったぞ…!」

「結論から言うと、Raceの項目でそれぞれの種族の詳細設定がされているのだが、そこに答えがあった。」



弟子「君(プレイヤー)はノルドだから、NordRaceを詳しく見ていったんだ。すると、『General Data』タブに『Health Regen』という項目があることに気づいた。ここを0にすると、プレイヤーを含め、ノルド種族は自然回復しなくなったのだ。」

ファ「無事、解決したな!」

弟子「あとは…君(プレイヤー)自身の魔法関連『スキル』だ。スキルレベルが高かったり、特定のPerkを取得しているとダメージ値に大きく影響してしまう。魔法のダメージを減らす防御系のスキルとかな…。特に『破壊』の魔法スキルは一時的に忘れさせてもらうことにした。」



ファ「折角、鍛練してきたのに?今までの苦労は、一体なんだったんだ…(落胆)」

弟子「コンソールからの一時的なものだよ。心配するな、あとで元に戻してやろう。」



弟子「実験環境のプレテストと、余分なファクターの排除については以上だ。では、実際に魔法耐性の検証実験を開始しよう。研究所の奥に付呪台のある広い部屋がある。着いて来てくれ。」

ファ「いよいよ…だな!!盾の兄弟として腕を振るおう。」


…つづく。

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