ゴールドを貯めて、ブリーズホームを正当に
リフォームした(と思っている)アシス。ホワイトランの孤児・ルシアを「養子」に迎え、日々の仕事にまい進します。一方、道化エルフは心の奥に抑制されていた“狂気”が、しだいに顕在化。話術による“奇計”を用い、リフォームの資金を無料にする詐欺を行ったり、モラルを無視して好き放題に要塞内の人々を、操り始めたのです。
王宮での事件を他所に、アシス達はモーサルの首長の元へ。その時は…軽く請け負った依頼が数日後、難敵との命を懸けた戦いに発展するとは、全く知らずに―――。
アシス「燃えろ!!!」
今回はサイドクエストを通して、フォロワーに「自作した特殊能力や必殺技」の挙動確認とゲームバランスとの微調整を図ります。個性的なキャラ像を目指して、それぞれにバニラのPerkやSpellに工夫を施した、オリジナルな能力を持たせました。―――アシス隊の3名による、片手武器の独自の扱い方を少し、お披露目したいと思います!(バトル調で)
【MS14:「埋葬」開始~完了】
不審な死を遂げた一家と焼失した住宅。霧や湿地が多い地域のせいか…それとも静寂のためか…ジメジメとした雰囲気に包まれた街からは、閉塞感が漂っています。旧知の仲である首長から信頼は厚く、アシス達は不可解な事件調査の依頼を引き受けることになりました。解決した暁には、大きな報酬を約束されました。既に住民の間では、“フロガー”という人物が犯人だとウワサされており……。
首長イドグロッド「ホワイトランから、遠路はるばる来てくれたのかい?、同胞団よ…この年寄りの目に狂いは無かったようだ。外から来たあんた達なら、真実を突き止められるかもと思ってね。―――もしあいつが有罪か無罪かを明らかにしてくれたら、謝礼を払うよ。」
火事の焼け跡に行くと、ヘルギという少女の亡霊が居ました。彼女は何もわからないままに、無垢な死を遂げたようです。事件の起きた一家の家族構成は、父:フロガー、母:名前不明(死亡)、娘:ヘルギ(霊体)の3人家族。父親だけは生存しており、平然とまだこの村で暮らしている模様。まずは、製材所で働くフロガー氏の元を訪ね、成仏できずにいるヘルギの事を伝えて反応を探ります。すると、皮をなめしながら…彼は淡々とした口調でこう言い放ちました―――。
フロガー「本当か?そいつはすごい。」
アシス「貴様…(シャキンッ……)」
スレン&ハドリア「(まだ確証が!先に手を出したら、こっちの負けッ!!)隊長、そろそろ時間です…もう行かないと!!」
亡くなった娘には無関心。フロガーは火事の翌日から交際し始めた、恋人のアルバの事ばかり考えていました。満面の畜生スマイル!!見た瞬間に、その場で叩き斬ってやろうとも思いましたが…アシスはひとまず怒りを抑え、ヘルギとの約束で夜を待つことに。
アシス「あのイカレた野郎の面を見たか…?完全に何かに憑りつかれ、操られた者と同じ目の動きをしていた。」
(普段、“そういう輩”と対峙する機会が多くなり…直感的に人相で、判別できるようになってきたな…。“道化”も今は同志とはいえ、情緒に問題を抱えている。いつかのように、アイツが暴走し出さなければ良いが……)
夜も更け、酒場で得た情報を元にヘルギを探しに裏手の墓地に行くと…さらに残酷な運命が待ち受けていました。ほじくり返された形跡がある墓が!ヘルギが『埋葬』された棺の前に謎の人影、そして急襲!!…とんだ怖ろしい、“かくれんぼ”のはじまりです……。
スレンvs吸血鬼ラレッテ。
スレンドラ「
“毒・狼・拳”!!(ズドン!!メキメキッ……)」
スレンドラ「ああ。コイツにゃ…俺の
『毒手』が効かない。―――紛れもない“吸血鬼”だよ。」
※接触攻撃の際、スレン=ドラは「ランダムな確率で対象に毒」を与えます。毒耐性100%持ちの吸血鬼、同族のアルゴニアンには効果を完封されてしまいます。
……逝った。すぐさま物陰から、ガチムチのノルド男が駆け寄って来ました。(後をこっそりつけていたのか?)村人のソンニール氏でした。吸血鬼の女性は、行方不明になっていた彼の妻。特に…ヴィルクマンド君、すまない。もう、手遅れでした……m(_ _)m
悲しい別れになりますが…ラレッテさんも『埋葬』しました。愛する者を失って絶望するソンニール氏から話を聞くと、フロガー以外にも全ての関係者に共通していた、別の“怪しい人物”の存在が急浮上しました。ソンニール氏は(既に誰かに“魅了”されているのか?)「絶対に信じないぞ!」と言ってますが、アシスにはどう考えても…“真犯人”としか思えませんでした。
スレンドラ「ぐぅ…ドラゴンにやっと慣れたと思ったら、今度の相手は吸血鬼かよ……苦手なんだ。能力的にもアイツら…俺の『毒』が一切、通じない体質みたいだし。ま~、隊長が居るから、その点はこっちが有利だけどな。」
ハドリア「そうね。吸収魔法を持つ彼らは、通常の相手よりしぶとい分…長期戦に持ち込まれやすい。あなたはヒーリングに専念するか、毒が有効な“吸血鬼の従徒”を片付けるか。いずれにせよ、“のろまな敵”の相手は…私の
『眼』の能力で見極めるわ!」
【制限付きPerkの作成】
過去の記事
「新規Perkの製作方法」では“Script”を用いた方法”で、
「制限付き特殊能力」では“Shout”を用いた方法で、『特殊能力の実装』を研究しました。
アシスのような“既存NPC”にPerkを与えたい場合、ActorのSpell欄にPerkを追加・変更する必要があります。これは、Mod上の「Actorの改変」となり、たった1つのPerkの追加でも、他Mod(容姿を変更するなど)との競合の可能性が出てきます。“自作NPC”は改変の自由度が高く、競合をあまり気にせず、オリジナルPerkを搭載できる利点があります。
以上の理由から、筆者は…既存NPCにはQuestAliasやAIPackageから所持・発動できる、「Spell・Ability・Shout」のいずれかを用いて設定。自作NPCには細かい値を調整可能な「Perk」も用いて、『特殊能力の実装』を行うように心掛けています。
自作NPCの二人が語る“能力”とは…
『メインクエスト編』での、グレイビアードとの修行で得たシャウトやPerkです。アシス隊に所属しているため、「片手武器」の扱いに元から秀でており、さらに自らの技術を高める能力を持っています。
スレン=ドラは、
『毒』の能力を中心に作成しました。素手や片手武器などの短剣に、
「毒を滴らせる手」を持っています。『ApplyCombatHitSpell』は、「武器のみに適応され、素手にはPerkの効果が反映されない」という特徴があるようです。シャウラス等の毒攻撃を模した「接触毒」のSpellをここに指定しましたが、素手にも適応させるには、ActorのAttackSpellのH2H(素手攻撃)にも、指定する必要がありました。なお、この方法は付呪武器へも“上乗せ効果”を発揮するため、短剣装備時には「付呪+毒」の強力な攻撃となる可能性も。もちろん、毒を出せない場合もあります。(発生頻度:中)
「毒手」の他にも、
「味方には“治癒物質”、敵には“毒物質”」を口から吐き出します。プロのヒーラーではないという人物設定なので…確実にヒットしないTypeのシャウトにしました。味方を回復する際、敵に割り込まれる等の
『誤爆時には毒作用を発揮』して、動作効率が下がらないように補っています。最初は、ちょっと気持ち悪かったのですが…慣れてくると、感覚が麻痺してきて自然な光景になりました。(少なくとも、筆者には…)
ハドリアには、
『眼』の能力の1つとして、
「相手の振り速度を見極める技」を作成しました。いわゆる、“動きの隙を見逃さない眼”です。Conditionsで相手の装備している「WeapType」を判定し、両手武器の戦鎚や両手斧ような振りの遅い武器を使う者に対して、クリティカル率が上昇します(60~80%)。素手やダガー、魔法のような素早い攻撃を仕掛けてくる敵へのクリティカル率は低いです(0~20%)。
武器の性能に依存しますが、ブレイズソード程の攻撃力の場合、Perkが発揮されると5ポイントのCritDmgが追加されます。片手武器使いは攻撃速度が速いので、2発決まれば一振り分の攻撃を稼げます。二刀流ともなると、「腕が4本に増えたのか?」というくらい削れます。
『対両手武器型』のフォロワーになってくれるよう、期待しています。
事件の解明まで、もう少しです。フロガーが製材所へ出勤する時間帯を見計らい、大胆にも“容疑者・アルバ”の家に潜入した同胞団。棺の中で眠る習性を目の当たりにし…彼女も吸血鬼であると、ようやく確信を得られました。
―――アルバの家―――
アシス「…美しい(惚)……おや、この赤い手帳は何だ?」
ハドリア「隊長も、美貌に騙されて惑わされるクチですね…。手帳には何が書かれているのですか?(“外見”だけでは、正体を特定できない種類の吸血鬼もいるのね…。私には、関係の無い問題だけど、油断できない。)」
※
『アルバ』は、他の吸血鬼とは違う特殊なNPCで、顔色や見た目に吸血鬼の特徴が表れておらず…
「一般的なノルドと変わらない容姿をした、“希少種”の吸血鬼」のようです。(珍しい…!!)
彼女の日記も発見しました。起こさないように注意しながら、慎重に回収します。中身を読むと、急襲してきたラレッテやフロガーを下僕としていた経緯。アルバよりも、さらに高位吸血鬼の“黒幕”が糸を引いていた事実が判明。帰り際、アルバの家に置かれていた“ある本”のページを開き、表紙や角を指でなぞりながら考えるハドリア。
スレンドラ「ん?何か見つけたのか。そういえば…あんたは“読めない”んだったな!どれ、俺が覗いてみようか?」
ハドリア「(ペラペラ…)いいえ……紙の材質、冊子の厚み、重量…この本に関しては、ほとんど内容を覚えているから…心配ないわ。隊長、こちらの…
“不死の血”という書籍をご覧になったことは?―――私の記憶が正しければ、本に登場する
吸血鬼・モヴァルスは…いわゆる同胞団の同業他社である、“戦士ギルド”の元訓練師だったようです。その後、彼にどのような心境の変化があったのかは…本人にしか分かりませんが……」
アシス「何だと…!?つまり、この事件は……前世期に滅びた、著名な戦士の指導者だった人間が計画した犯行だとでも?…信じられん。(グググッ…!)しかし、まずは首長に証拠を示すのが、先だ。望み薄だが…共存共栄の道も、あるやも知れないしな……」
スレンドラ「えっ…アシス隊長、ちゃんと今の話を聞いてたのか~?敵は定命の者じゃない…吸血鬼だよ、吸血鬼!!視界に入った者の事を“食い物”と考える奴らが、世紀を越えて生き延びていたんだ。どれだけの犠牲者が出たんだろうな?…今度は、モーサルを“生贄の村”にしようとしてる。―――奴らは悪だ。今なら喉を一掻きで済む……戻って俺が、カタをつけて来ようか?」
ハドリア「スレン…彼女もそう生きていくしか無い、悲しみを抱えているのかもしれないわ。物事の表層だけで、善悪は計れない。アシス隊長は、彼らの本質を見極めてから、対処するのが良いと考えている。アルバの処遇は…まだ保留にしておきましょう。」
日記を回収して、潜入先の家を出た瞬間…アルバがすぐに背後から現れてギョッとしました。そして、どこかへ向かって駆け出す!!見失わないように後を追うと、“モヴァルスの隠れ家”に辿り着きました。
アシス「泳がせておいて、正解だったな―――。」
洞窟の中には、吸血鬼が大量に巣食っていました。“吸血鬼の従徒”は、フロガーのような下僕であり、通常の人間なので吸血してきませんが、フォロワーが吸血鬼を相手している場合、戦いを長引かされるため、背後が手薄になり…従徒に囲まれると厳しいです。こちらにはヒーラーがいるのに、2名が膝を着いてしまうくらい、苦戦を強いられました。敵対者を倒したものの、肝心のモヴァルスの姿はありませんでした……。
一旦、モーサルに戻り…首長に“アルバの日記”を提出して、事件の真相を伝えました。勇敢な村人たちが武器を取り、一斉に洞窟に潜む“黒幕”の捜索へ。彼らは、共存ではなく駆逐の道を選択したようです。道中、言い訳をするフロガーが視界に入りました。
スレンドラ「フン。お前には何の価値も無い。」
恋人のアルバが、事件の共犯者として抹殺されようとしているのに…顔色ひとつ変えずに仕事場で黙々と作業していました。(正直、この人が一番…コワイ。) 吸血鬼の討伐へと一致団結し、洞窟の入口に到着。しかしながら…家族を失い、最も憤っているソンニールさん以外は、怖気づいて村へ引き返してしまうという……気合いだけで着いてきた、チキン連中なのでした。一応、我々の士気を鼓舞してくれたのでしょう…。(落胆)
―――モヴァルスの隠れ家・洞窟内―――
先程の突入で、大半の吸血鬼を成敗したので、洞窟の中は静まり返っています。中央の間に来た所、ハドリアが事前に『索敵AI』で、異変を察知!!“危険な者の鼓動”を教えてくれました。
狩人「運が…悪かった……たっ、頼む……見逃してく……はがぁ…か…ゕ…」
同胞団「ヒエッ……(ハンターが、反~対に!ハ~ントされているッ!!)」
モヴァルス「運など信じても、勝てない。―――信じられるのは、知識と訓練だけだ。あんたには、両方とも備わっていなかった。……72時間ほど食事をしていなくてね。」
(ガバッ!!チュルルルゥ…ズズズズッ……)
モヴァルス「…が、非力さに比例して、血もヘドがでるほど不味い!!日頃、ロクな食事を摂ってない奴に違いない。モーサルの家畜は、血から飼育せねば……(ポイッ)」
玉座にモヴァルスが出現していました!!広く静かな空間に、ポタポタ…と何かが滴る音だけが響く。アルバは、奥の部屋に隠れているようです。残る敵は2名!!……慎重に作戦を練ります。
アシス「さっきの正面突破は…完全に失敗だった。あやうく死にかけた。今度は俺に、作戦がある!!―――ハドリアは、アルバの監視を。スレンは、死角に待機し…いざという時だけ、後方から援護しろ。一対一でも勝てる自信は、ある!……出番は無いかもな。」
ここは、“屍の部屋”。出口から入口付近への秘密通路になっています。大量の人骨が転がっており…おそらくは吸血鬼の残飯を集めておく、ダストシュートだと思われます。タフな吸血鬼との混戦を避け、あえて“タイマン勝負”に持ち込むというアシスの作戦により、秘密通路をジャンプで反対側からよじ登りました。戦闘時に発生する音によって、アルバに気付かれてしまわないよう…モヴァルス1人だけを誘き出します。
※アシス、ハドリア、スレン=ドラは、全員フォロワーです。プレイヤーは、1st視点でカメラマンをやっています。プレイヤーがジャンプで登って、待機すると着いてきます。
―――モヴァルスの隠れ家・玉座の間―――
アシス「お前がやった事は全てわかっている。…さあ、出て来い!!」
モヴァルス「暗がりに、邪魔者の方からお出ましとは…手間が省ける。この洞窟に侵入し、おれの計画を台無しにしたのは、あんたの仕業か?…フッフッフ、面白い。ご馳走の匂いだ!!―――が、まずは“正しい質問”をしようと思う。」
「食事が終わった時、おれの足元に横たわるのは…牙の糧になった骸か?それとも、転生した下僕の……どちらになるだろうか?!」
アシス「……確信したよ。貴様が、吸血鬼であろうと無かろうと…人々の情を利用し、無関係な者たちの命までも奪ったクソ野郎である事実に、間違いはない。知りたければ、剣に問うんだな……燃え失せるのは、誰なのか―――」
「“一連憤怒”!!(ボッ…シュ~ッ!)」
モヴァルス「さて、教えてもらおうか。―――あんたの剣の…答えとやらを!!」
アシスvsモルヴァス。凄腕のヴァンパイア・ハンターであった彼が、正反対の存在へと身を落とした過去とは一体…? 戦士だった頃の名残を思わせる、重い剣撃は…凄まじい切れ味。さらには、氷術や吸血といったヴァンパイアならではの能力も、会得している。単独では、太刀打ちできないレベルの強敵。幾度と無く…ダウン寸前に追い込まれる!!
(ドッ!…グサッ!!…ズズズズ……)
アシス「グェッ!さ…寒さと貧血で、握力が……(盾で受け切れんとは、想定外だ…)」
モヴァルス「サベッジ・ストライク!!!(バキィン!)」
アシス「(ヨロッ…)……ああ゛、剣がァ!!(このままでは、負ける……)」
(サササッ…タタタタッ!!!)
スレンドラ「(怖ぇぇぇっ…!!自分の従徒を死霊術で甦らせ、使い捨ての灰にしてた。死んでも元々は…あの吸血鬼の仲間じゃなかったのか?…違う、定命の者なんてアイツには…家畜同然なんだ……)って早くも、俺の出番じゃねーかよ。がっ、がんばれ負けんな!アシス隊長~!!」
「
“ヒストの滴”!!(プペッ!ペチョ~ム♪)」
(シュピィィイン…) アシス「おお!!」
モヴァルス「もう1人、潜んでいたか…。戦士は、“孤独”であるべきだ…青二才。隣にいる奴も、いざ命が惜しくなれば…毒牙を剥く蛇と化す。群れるなんぞ、弱者の思考!!…が、雑魚共の血であれ……口直しには、都合が良い。2匹分か…ククッ……『第1段階』にまで戻って、外界の獲物を仕留めに行ける…!」
モヴァルスは、ハーシーン信者たちのように…“狩り”に人生の答えを見出していた人物だったのではないでしょうか。吸血鬼と対峙し、生き残った時に感じる高揚感。勝者としての絶対的な自信と、さらなる力への渇望。ある日、生まれ変わった彼は…“吸血鬼の力”に魅了され、いつしか獲物が人間へと…すり替わってしまったのかもしれません。
スレンのヒーリングで、瀕死のアシスは…完全復活!―――いよいよ、戦いも佳境へ。
アシス「お前は…誰の力も借りずに強くなれたのだと、勘違いしてないか?…ならば、示してやろう。種族の血に宿りし“先人の力”…さらに俺が旅で、師や同志から学びとった“極意”……その修行の全てを込めた技。剣の怒りで、焼きを入れてやる―――!!」
「
“二連憤怒”!!!(ボボッ…ジュワ~ッ!)」
モヴァルス「グハッ!!(今のは……何だ?!奴の剣は、“付呪武器”では無かったはず…。が、今のおれは…『第3段階』。未知の獲物に“虚”を突かれぬよう、狩人の血を吸い……“炎耐性”を戻しておいたのが、吉と出た…!)」
※アシスは、『憤怒』を制御する技により、「武器を加熱して、対象を焼き斬る」ことが可能な『火力特化型』のフォロワーになりました。Actorを変更しないとPerkが追加できないと判明してから…「二連猛撃」や「二連疾風」の代わりになるよう、自作した“攻撃上昇能力”です。一定時間、DPSを飛躍的に上昇させます。
(ズバン…!ボシュン!!×2)
モヴァルス「『炎』の斬撃か……(武器の威力と速度を強化し…こちらの弱点を突いてきた。…が、「防御」は脆弱な、強襲型のダンマー。となると…“氷術”だ!!“透明化”で間合いをはかり、無数の氷柱を浴びせて…体勢を崩す。動きが固まった瞬間、“強烈な攻撃”にて断頭!…すなわち、“先手”をとれれば、勝利―――!!)」
アシス「(少し下がった!?吸血鬼は、窮地に追い込まれると姿を眩ます。その予備動作、“詠唱の構え”……逃がすものか!)剣が先か…魔法が先か…間違えたのは、お前の方だ。勝機が見えたッ!―――“速度”こそ、俺の真髄!!」
「(ジジジッ…)“先人の”―――」
モヴァルス「死ね!!
“アイスジャベリン”!(ドドドドッ……!!!)」
炎と冷気の激しい激突!!拮抗する2人の戦士。―――勝負の行方は…?
一方、その頃―――アルバvsハドリア。吸血鬼は、「片手武器と吸血魔法の戦闘スタイル」が多いため、両手武器を扱う“吸血鬼の従徒”以外には、あまり自作Perkの『慧眼』が活かせませんでした。
アルバ「幽鬼作成!(ギャイン…!!)起きなさい、ウスノロ!!!」
「よくも…秘密をチクってくれたわね!!あんたなんか……」
クリティカルダメージは、武器の攻撃値の約半分(武器Dmg×0.455)が追加される計算になっているようです。
両手武器の敵が相手なら、スキルを全く鍛えていない状態でも、
『高確率で約1.5倍の威力を出せる』と考えれば…中々に強力なPerkのはずです。ダメージの割合ではなく、
“クリティカル率”をアップさせるPerkのため、運が良ければ…立て続けに発動することもあるし、全く発動しないこともあるという…振れ幅の多い能力です。
(ビュオッ…シャッ!!!)
ハドリア「殺す気は、無かったが…(え、外した!?…いいえ、躱された……)」
アルバ「顔はね…顔だけは、やめて!フフフッ…商売道具なのよ。でも、あなたから血を奪えば、すぐに元通りだわ♪(ズズズズッ…!!)」
ハドリア「くっ…一撃で仕留めたはずなのに。(見かけによらずアルバは従徒と比べて、反射神経が良くて急所を狙えない。避けた間に…少し傷ついた所も、私の血を吸って回復している。……元々は戦士じゃないからと、甘く見過ぎていた。)」
(ガキン…!バシュッ!!×3)
ハドリア「でも、剛腕そうに見えて…あなたの方は鈍過ぎた。成仏せよ!!(アルバを弱らせたら…攻撃が止んだ。きっと“透明化”している。私が『眼』を使えば…“隠れたって無駄”なのに。隙が無いように見えて、実は吸血鬼のような―――)
(―――“スペルソード”は案外、『斬りながら放つ動作』を行わない。接近時には“武器”主体。後退時には“魔法”に切り替える。中には、同時に行える優れた者もいるけど、行動がどちらかに偏るパターンが圧倒的に多い。つまり、壁際に追い詰められれば……彼女は厄介な吸血を止めて、威力の低いダガーに集中するかも。賭けてみよう…耐久しながら、一気に隙を断つ!!)」
ハドリア「……背後か!(グルンッ…ガスンッ×2!!)」
アルバ「へぶッ…(何て事!…この女、“透明状態”の私が見えてたっていうの?)」
ハドリア「もらった!!―――
“二刀流・左逆式”!!!(…カラン)」
(カキィィン……)
アルバ「うぐっ…あぁ!!(紫檀色の“杖”?じゃない!!これは……“鞘”?!)」
ハドリア「人から奪って得られる幸せ…この先、果たしてあるのかしらね。―――我々は同志のためになら、いつでも駆けつける!…私は、あなたを“見ている”。過ちを繰り返すのであれば、首から上の部分が…あなたに摘み取られた夜の花と同じく……」
※ハドリアは体力が低くなると、左手も抜刀して
『逆手握り』に持ち替えます(この辺り、実装するのに苦労しました…。折を見て、詳細を記事にまとめたいです)。そのモードに入っている際に、Perkの“二刀流キルムーブ”が発動すると…稀に、逆手ギロチン(鋏斬り)を仕掛けることがあります。実際には、左側から右手に全ての力を集中して斬るように描写されます。「左手は…添えるだけ!!」(^^;)
アルバ「(ッ…位置を悟られなければ、絶対刺せた!血を吸い尽くして…殺せたのにぃ……)ア~ッハッハ、降参!あなたの勝ちよ!!村人には手を出さないと約束するわ。私ひとりなら…フロガーから血を分けて貰えば、当分はノドの渇きを満たせるもの…♪」
ハドリア「(やはり…グズ!)吸血症を治療する気は、無いようね。ならば……」
アルバ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~!!!」
(ズバシュンッ……!!!)
スレンドラ「ゲェッ!!(あんな目に遭ったら、普通…死んでるよ……)」
アシス「ぬう゛…寒痛い。い、いた、痛寒いよ…スレン。…俺……顔の感覚が全ぐ無いんだが、どうなっでる?…あるのか?…ちぎれでないよな?」
※アシスは、『先人の憤怒』を発動すると、“移動速度が上昇”するため…距離を取りたがる魔術師に瞬発力で食らい付き、遠くへ逃さずに「憤怒の炎ダメージ」と「剣による斬撃」を同時に与えられます。攻め方は相変わらずな脳筋戦士ですが、魔術師対策も一応考えておきました。(注:敵が火炎術師でないと…返り討ちにされやすいです。)
スレンドラ「正直、見るも無残な状態だ。ヒストの治癒力にも、限界ってモンがあるからさ…そういうのは、“顔面改造医”にでも診てもらった方が良いよ、隊長……(汗)」
アシス「凍っでるだげなら、憤怒の熱でぞのうぢ溶げるだろう。……栄誉を忘れ、力に溺れたな…堕ちた戦士よ。素の実力だけなら、この勝負…お前の圧勝だった。しかし、同胞を見殺しにする冷淡さ。人を信じる心を持たぬ、孤独の弱さ。それから俺を…“凡庸なダンマー”だと侮ったのが敗因だったな、モヴァルス・ピクイン―――。」
モヴァルス「し…しくじった……吸血鬼の魔力を得た…おれの氷術を喰らわせても、“止められない獲物”が居たとは…な。またしても、“虚”を突かれてしまった―――」
(…ボボボォォォオォ~…メラメラ……)
モヴァルス「……良いのか?…あんたらは、より強い者へ生まれ変わる好機を…逃した。―――が、ここで滅びても…おれは、いずれ甦る。その時は…きっと見つけ出して、全身の血を一滴残らず…飲み干してやろう……ぐがあああぁぁっ!!」
(シャキキンッ……シュゥゥゥ…!!)
アシス「……鎮火。」
※新たな必殺技!!アシスの『連憤怒』には、強烈な炎斬でトドメを刺すと、特定の対象を“焼死させる効果”を取り付けました。実験の段階ですが、モヴァルスには見事に決めてくれました。アシス専用の「フィニッシュムーブ」です!(発生頻度:低)
スレンドラ「吸血鬼の丸焼きだ…(道化みたいな“ボズマー”には、ご馳走なのかな?)これほど損傷した肉体を、再生する術は…もう無い。ヒストの導きがあらんことを……」
アシス「身を落としたはいえ…数多の戦士を輩出した元訓練師。戦士たる敬意を以って、此処に『埋葬』する!…あ、正確には……『火葬』になってしまったか。―――因果応報。お前に最も相応しい、最期だな……」
※完全に葬ったはず…でしたが!!『モヴァルス』は、どういう訳か…倒しても倒しても、一定期間が経過すると「無限に復活できる性質」を持っているようです。しぶと~い、“吸血鬼らしさ満点のBOSS”なのでした…ヽ(´Д`)ノ
スレンドラ「無事で何より。そういや…あんたはどうしてアルバを脅すだけで、
“生かしておいた”んだ?……得意の“首薙ぎ”で、死の痛みを味わわせてやれば良かったのに。俺がその場にいたら、こうやって…あんたの“武功”を横取りしてたぜ!(ガツガツ×2)」
ハドリア「ふふふ、わかってないわねぇ…スレン。―――私には、“見えている”。共依存と主従関係…やがて退屈や不満に蝕まれ、互いへの憎悪に変わっていくであろう、彼らの心が……」
(~回想~)アルバとの決着
アルバ「(ガクガク…)なんで殺さないの?私を……」
ハドリア「……この世には、ひとたび根付くと、周りにあるものまで枯らしてしまう…悲しい花があると聞くわ。虚しく咲いて、土壌の養分を吸いつくす。やっかいだけど、わざわざ刈り取る必要すらないの。終いには、勝手に朽ちてしまうから。でもね―――」
(ドクン…ドクン…!!)
ハドリア「覚悟しておけ……私は、“見ている”。(“青の鼓動”。ようやく、戦意喪失か…。モヴァルスの微かな“赤の鼓動”も、消えた。―――スレンと隊長の勝利ね!)」
普通にQuestを進めると、大抵はアルバかフロガーと敵対し、彼らは息絶えますが…今回は、2人とも生かしておく進め方にしました。前提条件の「誰にも目撃されずに、日記を奪う」を成功させ、「①アルバに見つからないように、モヴァルスだけを倒す」か「②鎮静や透明化などで逃げ、敵対を一時解除しておく」のどちらかで、Questを完了。すると、アルバの敵対心は無くなります。何食わぬ顔でモーサルの自宅へ戻り、同棲を続けます。
アシス「あの顔……!!!(いつ見ても、腹立つな~)」
反省の弁を述べた後も、フロガーはアルバの元に通い続けるので…残念ながら、改心することは無かったみたいです。アルバの家に不法侵入して見つかると、敵対してしまうので…二度と彼らには、関わらない方が良さそうです。
(~回想終了~)
ハドリア「わかった?彼らは、悪しきノルドとして……もうソブンガルデには逝けない。(この“殺り方”こそ…フロガーやアルバとかいう、あのグズ連中の人生を破滅させる、“最大の報復”!!―――ヘルギ、ラレッテ…剣に誓って、あなたたちの仇は取ったわ。)」
スレンドラ「つまり、その刀で…“敵の首じゃなく、精神を根刮ぎにしてやった”…ってことか。……あんたの『眼』は本当に、何でも“お見通し”だな!」
アシス「“先見”の名に相応しい活躍だったな、ハドリア。これにて我々、同胞団は…無事にモーサルから、吸血鬼の脅威を遠ざける任務を完了した。いつもの口癖になるが、まさに―――“血と栄誉”を守る戦いだった!(ドヤッ…)」
スレンドラ「ところで、アシス隊長…何なんだコレ?この装備を着てるところを、誰かに見られたら相当ヤバいぞ……」
アシス「フハハハハハッ!ヴファ゛ハハハッ、アハハハ~……血ッ血ッ血ッ血~ッ!!」
(!!?)
ハドリア「隊長、常軌を逸しています!!モヴァルスとの戦いの際に…“サングイネア吸血症”に感染されたのでは…?もしそうでないなら、この格好は―――」
アシス「俺はお前のように…相手の心の動きまでは、“見て取れない”からな。吸血鬼になりきって、彼らの気持ちを深~く理解するための―――
コスチュームプレイだ、友よ。ただそれだけだ。」
ハドリア「うっ…。この屈辱は…記憶の奥底に、
『埋葬』しておきましょう……」
スレンドラ「皆、ノリノリじゃねぇかよ。あ、俺も閃いた!さぁて、世にも恐ろしい…“吸血鬼軍団”のお出ましだ……!!製材所にでも遊びに行こうか?今だけなら、悪いことし放題♪…全部、アルバとフロガーが疑われる事だしな~!(パシッ、ブンブン!!)」
アシス「絶対ダメだ。お前は一番、見た目に特徴がありすぎる……バレるぞ、同志。」
アシス隊、生存者3名全員(顔面霜焼け患者を含む)。戦利品、“モヴァルス一味の装備一式”とモーサルでの“名声”―――。
……つづく。