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AIの革命⑥~『SLFollowers』体験記録~

ドヴァキンの二人とセレディルさんの活躍によって“赤鷲の剣”を手に入れた同胞団は、赤鷲要塞から無事に生還し…「カースワステン」という小さな村に退避していました。



坂の上の奥まった場所にある労働者たちの村で、鉱山に隣接しています。到着して早々、誰かが言い争いをしている様子。

カースワステンの人々「!!?」



ドヴァキン女さんが先陣を切って、休憩できそうな空間を発見。何事も無かったかのように…「赤鷲作戦」の成功を祝い、敷地の一画を借りてパンとエールでささやかな祝賀パーティーを行います。

一同「・・・。」

ヴィ「みんな、心なしか…作戦の成功を喜んでいないようなのだが…!不満があるなら、遠慮せずに…話してみてくれ!!」

 

ドヴァ男「ヴィル…カス…?…い、いや…なんでも……(これがウワサに聞く同胞団か…by新人)」

セレ「“赤鷲塔”からは…“宝の匂い”がしていたわ…あれは間違いなかった。」

ドヴァ女「暖かいベッドで、身体とノドの疲れを取りたい気分よ…。」

アシ「―――パン2個って、オイ!…そろそろ現実を見ろよ、ヴィルカス。同胞団には全くと言っていいほど……ゴールドが無い!!!…仕事の依頼者から、もっと資金をかき集めた方がいいんじゃないか?…この間の、300ゴールドで“猛獣退治”の仕事なんて…あまりに馬鹿げている。」

ヴィ「まっ…まぁ、そうだな…(汗)だが、金を生む依頼は…大半が盗賊ギルドへ流れて行ってしまう。それに…我々同胞団は、栄誉のために闇の仕事は引き受けない主義なんだ。」

アシ「誰かが英雄になる前に、ジョルバスクルが崩壊しちまうぞ…」

一同「はぁ~…」

エールとパンで空腹を満たせぬまま口数が少なくなっていると…相当ストレスが溜まっているのか…パーティーの最中、自分の家の壁をハンマーでガンガン叩いていた人が、話に割って入ってきました。



アイネサック「あんた達…フォースウォーンを倒しただと…!?」

彼の話を聞くと…この村の鉱山が、突如として現れたシルバーブラッド一家によって、占拠されてしまったようです。



リーチの情勢にはあまり関心が無い一行は、シルバーブラッドとカースワステンの村人のどちらの肩を持つべきか…悩みました。

ヴィルカスは考えた末―――

近くに宿も無く、ゴールドも底をついてしまったので…アイネサック氏側に加担することを選択。シルバーブラッドを説得しに向かいます。ついでに鉱山で働いて恩を売り…休憩できる部屋をお借りすることにしました。

ヴィ「鉱山へは、俺が交渉しに行ってくるよ。」

アシ「小銭入れの中は空だ…。奴らが大人しく耳を貸してくれるとは、到底思えん。やむをえない問題が起こったら、その時は俺が…!!」

ヴィ「変な気を起こすなよ。」

―――フェンの渓谷鉱山前。



ヴィ「いや、違う…俺たちはただ…その……“働きに来た”んだ。」

エンモン「ああ、渡りの者たちか…!残念だが、サヌアラッチ鉱山からは締め出されている。何だよ…あんたら、鉱山労働をナメてるのか?!そんな重たい鎧を着てたら、まともに作業ができないぞ?話は…着替えてからにしろ!!」

身軽な格好に着替えた二人。

ヴィ「以前に入手した、最新式の服だ!」

アシ「おお!これは…なんという着心地!!!」



ベルチマック「作業用具だけさっさと取って…戻ってこい。奴らが見ている前で、採掘は決して行うなよ…!」

一方、その頃―――

(シャッ…シャッ!)

ドヴァキン達は、武器のメンテナンスを行っていました。



セレ「(ゴクリッ…)」

 

セレディルさんは、密猟者の血がたぎるのか…庭のヤギと鶏をじっと見つめていました。

動物たち「・・・。(油汗)」



―――サヌアラッチ鉱山、坑道。

鉱山に入ったヴィルカスとアシスは、早速…採掘用具を発見しました!

アシ「誰も見てないな…。しかし、ヴィルカス。間違ってるのは、そこに掘るべき鉱脈があっても掘らない事なんじゃないのか?」

ヴィ「ここの鉱脈は…フェンの渓谷鉱山より相当、質が良さそうだな。彼らはきっと事前にフォースウォーンと結託して…」「―――っておい!…掘るなっ!」

(カン…カン、カーン×2……!!)

アシ「よし。これで、パン以外の食い物を買うゴールド分くらいは―――」「グエッ!!?」



“妙な真似”をしていた不審人物として、二人は鉱山の奥にいる責任者の元へ連れて行かれました…。

ヴィ「……なんとか和解してほしいのだが……」



アタール「話は終わりだ!…おやおや?そこのポニーテールのエルフ!!腰に下げているその“黒剣”、それをこちらへ渡すなら…考えてやらんことも無い。」

ヴィ「いや、これは…大切なもので、誰かに譲る気は…」

アタール「何?!…我々にただ鉱山から立ち去れと?!…なんて虫のいい連中だ!!…シルバーブラッドを舐めているのか…?」

先日のフォースウォーンの一件以来、何か思うことがあったのか…業を煮やしたアシスが、こんな一言を発してしまいました。

(ブチッ…!)

アシ「俺を捕まえた気でいたな、マヌケ野郎……もう外したよ。」



ヴィ「(ヒィィィッ!…アシーーース!!!どうしてこの状況でそんなことを……!あっ、縄が解けてる…!!)」

―――説得失敗!!!シルバーブラッド達の顔色が変わり、物々しい雰囲気に。

アタール「とりあえず…あなたを殺す(攻撃)」 (…ゴオオオッ!!!)

アシ「今日は退屈せずに済みそうだな!」 (シャキキン!)

アシスは、持っていた採掘用のつるはしと赤鷲の剣で、二刀流へ!



アシ「(怒りが身体から沸き上がり…その熱が剣に吸い上げられていくようだ…!!ククク…燃やしてやる!)」

何かに憑りつかれてしまったようです…(汗)

アシ「ラ゛ァ!!!」 シルバーブラッドの下っ端「ぶあーっ…!!」



アシ「燃えろ…燃えろォ…燃えろゥ……」

ヴィ「(アシスが…“赤鷲の剣”の魔力に…呑まれているッ!!)」

「(…まずい、両手剣もオオカミの鎧も全部、着替えて置いて来てしまった…俺は―――どうすれば?!)」

今は“適性の無い片手武器のつるはし”と“衛兵の服”なので…ヴィルカスは、スキルを充分に発揮できない!



それに…アシスは打たれ弱いため、大勢の敵に包囲された長期戦は厳しい……。このままでは、数分も経たないうちに二人とも膝をつき、ボコボコにされてしまいます…!!

案の定―――

アシ「も、も…やめてくれ!!!降参するゥ…!」

ヴィ「(―――力を使うべきか?いや…アシスの前で“人狼化”したら、サークルの秘密が!もう…無理なのか!!)」

アシスは何人かを制したものの…ついに倒れ、ヴィルカスも諦めかけたその時―――

「!!!」

ヴィ「あの光は…一体……!?」



―――坑道の暗闇から、青白い光がこちらに向かってきました…!!

この救世主は……!SLFの『ヤガシュさん』!!!



“タンク”という独自の能力を持つフォロワーのようです!!咆哮すると同時に…オーラで自己を強化しつつ、敵を煽ります(赤くなっている敵)。これまでのプレイでは、ヴィルカスやファルカスとしてプレイヤー自身がフォロワーを守る壁になっていたのですが…それとは逆に、彼女が前衛に出て敵の注意を引き付けてくれました!!

防御がかなり得意なようです。アタールのメイスによる猛襲を木こりの斧一本で、上手く受け流しています!

(ガキィン…!!!)



アタール「くっ…!!そこをどけ…!あの忌々しいエルフの頭を叩き割るのが先だ!!」

(タタタタッ…!!)

「!!?」(ゴオオォッ!!)



アタール「ぐがぁ…!!?(カチーン!)」

ヤガシュさんが“タンク”として時間を稼いでくれた間に、ドヴァキン達が颯爽と駆けつけます。

ドヴァ「すまない…待たせた!!!」

(ドゴォッ…!!)



トドメを刺します!!…アタールの巨体が、宙に舞う!

(ヒュヒュヒュン…ズバッ!!)



冴えわたる二刀流。加速する剣技で…残党も一人残らず、捌く!!

―――こうして、カースワステンでの事態は…無事、収拾した。



また、ふらっと立ち寄った先で…嬉しい出会いがありました!

彼女の勇猛さを目の当たりにしたヴィルカスは…

ヴィ「…戦士の素質を感じるよ。君ほどの強靭な精神力と身体能力があれば…きっと上級の“シールドメイデン”になれるはずだ…!!…一緒に旅をしてみないか?」



ヤガシュさんにリーチの採掘の穴場を案内してもらい、効率よく銀を集めることにしました。まずは、フォロワーにせずに彼女の後に付いていき…銀を掘り終ったら仲間に加わってもらいたいと思います。

その頃―――

アイネサック「あがぁっ…!?…鉱山が奪われたあの時から…欠かさずに行ってきた私の唯一の楽しみ、“卵チェック”!…私の生き甲斐がぁぁっ!午前中は確かにココにあったのに…全て無くなっているッ!!あ゛ーっ!!!」



―――依頼主、アイネサックは……“別の問題”で、発狂していた。

…つづく!!

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