これまでにCK作業で少しずつ製作してきた小さなModを統合し、「同胞団拡張Mod」として一つにまとめる作業をしています。結構、大変でイライラ感が付き物なので…息抜きをしながら楽しくやって行こうと思います!
【データの整理】
一番厄介だったのが、不要なデータの削除と点検でした。CKで削除したからといって、完全に消えたと安心して良い訳ではなく…一度変更したものを戻した場合や、セルのObjectにちょっと触れてしまい微妙に位置を変更してしまった場合には、「改変」として扱われてしまう事があるようだったので…その問題を解決しなければなりませんでした。まず最初に、ベースにできそうなModを複製。他の小型Modを読み込んでデータを統合。次にCKで要らないと思われる項目の頭文字にDELという名を付けピックアップしていきました。それらを全てCK上でDeleteして上書き保存した後、「TES5Edit」で余計な部分が残っていないかを二重チェックしました。セルの変更についても確認し、変な部分があればRemoveで改変を打ち消してバニラの状態に戻しました。
【参照先の確認】
新しいModとして複製や統合を行うと、Mod名をリネームした影響があり、自作装備のnifデータやセリフ追加した場合の音声データなどの「参照先」が一致しなくなるケースが見られました。そのため、一つ一つ確認しながら参照先を再指定していくという…かなり面倒な作業を行いました。CKで確認しながら同時進行でも行うことができますが、この作業を始める前にあらかじめ、Modに使用されている新たなnifやddsなどのデータを把握できているなら、先にMod名を付けたフォルダを用意して、その中に全て納めておくと作業が進めやすいです。本来ならば、「こういうModを作ろう!」と決めてから取り掛かれればこのような手間は省けるのですが…私のように一つのModに集中して製作を行えない性分の人間は、途中まででやり残した数々の小型Modがいくつも溜まってしまっているため、再構成が必須になります(汗)
【テストプレイの準備】
再構成して一つに統合できたModがきちんと動作するかを確認します。ModOrganizerを使用しています。「プロファイル」を新規作成。導入するModのロード順などをよく考えながら指定しました。統合したespファイルのみに☑を入れ、そのModを作るために入れていた他の小型Modは除きます。まず最初はあまりModを導入していないバニラに近い状態でニューゲームを開始し、テストプレイをしていきます。テストプレイではQuestの進行状況に合わせてこまめにセーブを行い、後で色々な時点で他のModを入れた時にどんな影響が出るかを確認できるようにしておこうと思います。
【自作Modの動作確認ポイント】
今回自作したModの主な概要は、「アシスのAIの拡張」です。優先度の高い新規Questを作成し、アシスにAliasを被せます。Actorの欄には一切変更を加えないように気を配りました。また、同胞団Questの途中でアシスに変更が加わると、意図しない影響や進行に支障が出る可能性が高いので、拘束しているQuestから解放され、各QuestAliasとしての役割をほぼ全うすると考えられる、C06:「死者の栄光」完了以降に、自作したAIや能力が適応されるように設定しました。クエストラインが終了すると、そのキャラクターの言動や行動はかなり限定的なものになってしまうため…自作したModを導入することで、同胞団の“後日談”や“NPCの成長”、または“おまけ要素”のような感じに拡張できれば良いなと考えています。
【いざ、テストプレイへ!】
いつも同胞団メンバーの「顔を借りて」いますが…今回は“ファルカス”でも“ヴィルカス”でもない第三者として同胞団プレイを行います(彼らもテストプレイの登場人物になるので)。改めて“同胞団の新人”になるいうことで、心機一転。今までとは違ったタイプのプレイキャラクターを作ってみました。
種族:ウッドエルフ 性別:男 職業:元道化師 特徴:アゴが長い
人物像:ヴァレンウッドで“冤罪”を受け、スカイリムに逃げてきたところを帝国軍に捕まった。ハドバルに加担して、ヘルゲン砦から脱出。他人の心の隙に入り込み、気に入られることが得意であり、生き甲斐。
怪しい…身なりもだけど、特に顔が。いつもキャラメイク、微妙なんですよね…でも時間が経てば、味が出てきそうな顔立ちをしている。こんな不審者が入団できるのに、なぜ「不滅のウスガルド」さんは断られてしまったんだろうか…(汗)
ウッドエルフなので戦闘は基本「弓スタイル」。性格は闘争心が低めで、無用な殺生は避けます。自分は遠くから弓で狙って、近接は全て「盾の兄弟」まかせにしよう…(矛盾)
【OP:「嵐の前」→C00:「殴り合い」開始~終了】
ペラジア農園で巨人を討伐しているアエラ、ヴィルカス、リアに会った後、ジョルバスクルに向かうと…ちゃんと「アシス」が待機していました。これは「ンシャダ」と殴り合いをするという、“同胞団の冒頭クエスト”です。以前のアシスは
“左手専用ダガー”を取り出して、戦士にあるまじき反則行為をやらかしましたが、今回は大丈夫でした…。AIに設定したConditionsがしっかりと作動している証拠!
ンシャダ「(…スパァン!!!)」 アシス「はう゛っー!!」
―――幸先の良いスタートです。殴り合いの戦闘においても、アシスは決着まで
「カスタムAI」や
「特殊能力」は使用しませんでした。また、殴り合いが終わった後もバニラの日常生活のAIで動いていました。
【C00:「戦いを始める」開始~終了→“仮入団”】
同胞団にはストーリー上の
『仮入団』と
『正式入団』があるようです。『仮入団』とは、C00:「戦いを始める」で、「ヴィルカスの試練」、「ヴィルカスの剣を届ける」、「アエラの盾を届ける」、「ファルカスの案内」を完了するいう内容です。どの世界でも新人に回ってくる仕事は、雑用ばかりです…(汗) 最初は小さな仕事を積み重ね、徐々に大きなことを成し遂げていき、次第にメンバーに認められていくという訳です。でも、ここから「必ずサークルにまで成り上がってやるぞ…!」などという野心は、今回のプレイヤーにはありません。それは、アシスの役目です。上記の雑用を淡々とこなし、早々に『仮入団』を認めてもらいました。
『仮入団』すると、プレイヤーに
『CompanionsFaction』が付与されるようで、一部の物品や新人の寝室のベッドを使用できるようになったり、同胞団の中では
「Assistance」が高く設定されている者たち、例えば“サークルのメンバーやブリル”などには、戦闘の時に「助太刀してもらえる」ようになります。一方、“アシス、リア、ンシャダ、トーバー”などは「もうたくさんだ!」などと言いながら、その場から逃げ出すか傍観者になります。この点に関しても以前から、「メンバーが窮地なのに、この人たち…非情すぎるよ(涙)」という不満があったので…自作Modでは、少し工夫を施して改善を試みました。
【CR05:ファルカスの仕事「スカイリムを襲う苦難」開始~終了】
―――キツイ仕事に当たってしまいました。崩れ落ちたファング洞窟の“吸血鬼”を倒しに行くことに。レベルが低く、フォロワーを連れて行かなかったので…相当に苦戦しました。体力を削りながら自身を回復させられる能力を持つため、吸血鬼はやはり…手強い。
【C01:「栄誉の証明」開始~終了→C02:「入団式」で“正式入団”】
このあたりのQuestは個人的にかなり好きです。ファルカスが「人狼化」を披露してくれたり、「入団式」があったりと、イベント盛り沢山で楽しいです!ダストマンの石塚へ行き、ウースラドの破片を回収。遺跡でお宝を収集し、2000G近く稼げました。全ての資金は「弓スキル」を上げるための訓練資金に回します。“アエラ姐さん&ファエンダル兄さん”には、特にお世話になりました。
戻ってくると、同胞団メンバー全員が中庭へ集まっていました。アシスもちゃんと集合していました。『正式入団』の方は実は形式的なもので、『仮入団』の方でプレイヤーには既に『CompanionsFaction』が付与されているようです。変化した所と言えば、
Factionの『Ranks』が0(歩兵隊)→1(同胞団)になったことと、メンバーとの会話でしょうか。そのことでどんな得が生じたかは把握できていませんが、ともあれ無事に彼らに迎え入れてもらえました…。
【C07:スコールの仕事「脱走犯」開始~終了】
逃げていた犯罪者を成敗。道にいたアルゴニアンの密売人が先に倒してしまい、犯罪者の死を見届けただけになってしまいました。スコールには上手く言っておこう…(嘘)
【C03:「シルバーハンド」開始~終了】
いよいよサークルの一員になり、
「ウェアウルフ」としての人生が始まる瞬間。新たな能力を得られて嬉しい反面、スコールが死んでしまうQuest。大きな悲しみも待っています。
道化エルフ「…イヒヒヒヒィーッ…!!貴様の皮も剥いでヤル(狂)」
アエラ「あなたも“異常者”だったのね…(汗)」
“皮はぎ職人・グレヴ”との死闘。コイツと戦う時は必ず「人狼化」してトドメを刺すのが、自分のポリシーです。
このQuestが完了すると、またFactionのRanksが一つ上がり、1(同胞団)→2(盾の兄弟)に昇格しました!ジョルバスクル帰還後、メンバーがスコールの死を悼む時、感傷的な台詞を言ってくれるのは、「ティルマ」。戦士として毅然とした態度なのが、「ヴィルカス、ファルカス、コドラク、ヴィグナー、アシス」。自分の事しか考えてないのが、「トーバー、ンシャダ、リア」。そして、何も感じていないのが「ブリルとエオルンド」(笑)…2人には台詞すら用意されていないという有様。
【CR11:アエラの仕事「奪還」開始~終了】
ジェナッサさん500Gを支払い、“ウースラドのかけら”奪還に協力してもらいました。「隠密スキル」が40を超え、Perk「死の弓」を取得。また、人狼の恩恵を受けたことで、ぐっすり寝付けなくなりました…。日に日に増幅していく己の“残虐性”。敵の脳天を一撃で射貫く“狂気”と、町の子供たちに道化師として慕われ“狂喜”していた頃の記憶が、葛藤をもたらします。
道化エルフ「・・・。(辛ぇ……あの頃に…輝いてた時代に、戻りてぇヨ…。)」
ジェナッサ「…フン。(朝日を見ながら、何の感傷に浸っているのかしら…?)」
ロストナイフの洞窟。中央には滝があり、滝壺の空洞を取り囲むような坑道になっていて、壮大なダンジョン。シルバーハンド達が巡回していました。高低差があるため、弓使いには地の利がありました。
【CR08:ヴィルカスの仕事「救出作戦」開始~終了】
スヴェンをランヴェイグのファーストから救出する仕事でした。ボスは“ウォーロックのシルド”。落とし穴の罠に嵌りますが、何かを探しに背を向けた瞬間に、檻の中から毒矢で射殺。…弓使いで良かった。もしかすると、「スヴェンを助ければ彼が友好的になってくれるかも?」という期待がありました。そのため、仕事の前にリバーウッドに立ち寄り、ファエンダルの方の依頼を受け、カミラに手紙を渡しておきました。上手くいけばファエンダルともスヴェンとも仲良くなれそうです。―――しかし、その考えは浅はかでした。スヴェンを檻から救出し、リバーウッドまで護衛役を引き受けて、わざわざ送り届けるまでしたのに…結局、別れ際に嫌味を言われてしまいました…。報酬はなんと!!…たったの100Gです。
【C04:「血の栄誉」開始~終了】
コドラクからの依頼で「人狼の治療法」を求め、“グレンモリルの魔女”と対峙します。不滅のウスガルドさんに同行してもらいました。ハグレイヴン5体を一掃し、首を持ち帰りました。
ウスガルド「(…ズバン!!)あなたは何故、私が同胞団に入れなかったのだと思う?」
道化エルフ「(キエェェッ!!)ウスガルド姐さんには、もっと良い居場所があるはずですヨ、たぶん…(何だか少し、分かった気がする…汗)」
―――運命の悪戯か。最悪のタイミングで、プレイヤーが不在のジョルバスクルは、シルバーハンドからの攻撃を受けていました。その結果、コドラクは…(泣)
【C05:「復讐の正当性」開始~終了】
ウースラドの破片を盗み出した“シルバーハンド”に対し、ヴィルカスと共にコドラクの死のケジメをつけに行きます。道中、「陽気な人」にホニングブリューハチミツ酒をご馳走になりました。
ヴィルカスは、自分で罠を踏んで膝を着いてしまう欠点以外は、圧倒的な強さを見せつけてくれました。ドリフトシェイドの隠れ家でウースラドの破片を回収。ホワイトランに戻った時点で完了となります。
【C06:「死者の栄光」開始~終了】
このQuestの前後こそが、自作Modの最重要な変化点になります。
Questの完了後、「アシスのAIに変化」が生じれば、無事成功ということになります。ホワイトランの門に入ると、コドラクの葬儀が始まるとヴィルカスに告げられます。スカイフォージに向かい、葬儀に参列。
アシスにはまだ目立った動きはありません。コドラクの死を“ある覚悟”と共に胸に刻んでいる…そんな表情をしていました。
サークルのメンバーは、アンダーフォージで今後の方針について話し合い、コドラクの意志を遂げるためにイスグラモルの墓に向かいます。この三名は突如として武器を抜刀し、気合を入れたかと思うや否や…スカイリムの果てにある目的地まで不眠不休で走り続けます。サークルという組織の精神力とタフネスを垣間見た、新人・道化エルフ(汗)
道化エルフ「―――ハァ…ハアッ…(遠征に馬を使わないとは、なんて脳筋ナンダ…先輩方!)…コォ…★〇▲◇…ッ…ラクのために~!!(…ずれたッ!)」
サークル一同「??!」
イスグラモルの墓までの走り込みを終え、“同胞団の亡霊たち”の試練を乗り越えた先に、コドラクの霊が待っていました。グレンモリルの魔女の頭を導き手の火炎に投げ込むことで、人狼の呪いが解けるようなので、早速―――
(ポイッ…)
魔女の頭「ヴォのれ…貴様に゛流れる血は永遠に゛……ピギャァ!!!」
道化エルフ「(得体の知れない物にはある程度、耐性ある前職だったケド…さすがに即行で捨てたかったヨ…。1つで良かったのに…ウスガルドさんがあと4つ、もいで来たケド…どうしようコレ…。汗)」
ホッとしているのも束の間、コドラクに異変が…!!!(ガルルルルッ…!)
現在のプレイヤーはLV10です。以前に戦った時は強大には感じませんでしたが…このレベルでの「コドラクのオオカミの魂」は、なかなか手強い!格上のアエラでさえも3回噛まれただけで膝を着いてしまいます。道化エルフ、この窮地をどう切り抜けるか…?!
道化エルフ「
動物操作!!!(プォーン)」
ウッドエルフの種族パワー
「動物操作」を発動!!「コドラクのオオカミの魂」を手なずけました!黄色のオーラで操作されたオオカミの魂は、アエラだけを狙うようになります。この間に距離を取る、姑息な道化エルフ(汗)
道化エルフ「“道化”でアリながら、“外道”でもあるノダ…私は。」
…そして、静かに弓を構えます。
「―――数々の栄光をありがトウ…安らかに眠レ(…ドスッ!)」
プレイヤーの全ての攻撃が“不意打ち”になり、簡単に倒すことができました。魂が浄化され、ソブンガルデに歩み始めたコドラクに、これからの同胞団の未来を託されました。彼の日記に出てきた“夢の人”は、本当に自分だったのだろうか…?それとも、道化の癖でコドラクの心を知らぬ間に“洗脳”していただけなのだろうか…?
不覚にもオオカミの魂に膝を着かされていたアエラが、コドラクの遺言を聞きつけて、鬼の形相でこちらへやってきました。
道化エルフ「(キエッ!!)…正直分からないヨ。彼はそう信じていたが、私は人を導けそうに無イ。偉大なる『コドラク』や『スコール』とは似ても似つかない思想の人間だからネ。そうだな…まずはアエラ姐さんの下で弓をもっと学ばせて頂きタイ。―――色々と教えてくれナイか、戦士の名誉と栄光について。」
アエラ「いいだろう。」
道化エルフ「じゃ、じゃあ、まずは…、この血を浄めていくことにするヨ…生首も捨てたいし。サークルとして導くことはできないケレド、各地で定期的に“興行”をして、それこそ盛大に!同胞団の志願者を募るヨ。それが“自分なりの導き方”だとも思ウ。」
―――かくして同胞団は“導き手”不在、“サークルの欠員”という…混沌とした「危機の時代」に突入したのであった…。
Questの終了と同時に内部的にFactionのRanksがここでも一つ上がり、2(盾の兄弟)→3(導き手)になりました。コドラクの部屋と私物の所有権を得られます。つまり
Ranksは、Questの進行に合わせて、色々な人との“信頼関係”や“権利”を獲得させるために重要な役割を担っていることが分かりました。
その後、ジョルバスクルでパンを食い、酒を飲みながら中庭で怠惰な日々を送っていたアシスは…
道化エルフ「アシス…!コドラクの遺言で、次の“導き手”はワタ―――//」
アシス「//―――近々その役割は、私が担うことになる。コドラクにその滑稽な風貌で、どう取り入ったのかは知らんが、一つ忠告しておく…」
道化エルフ「ハハハッ…!(言うねェ。アンタに負けないくらいの腕前になってやろうジャナイノ!…真の道化を甘く見んなヨ、キィーッ!)」
同胞団の新人
“2名の部下”と共に隊を結成し、ホワイトランを出発した…!
…つづく!!