忍者ブログ

ファルログ

Home > ブログ > 記事一覧

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

敵の技をラーニング!「青魔法」の製作

スカイリムには、数多くの魔法が存在する。
プレイヤーが使用する魔法も充分カッコいいのだが、クリーチャー固有の魔法もまた魅力的である。



パッと思い浮かぶものといえば…緑色の葉っぱをブンブン♪撒き散らしながら毒ダメージを与える『スプリガン・スプレー』、ちょっとグロテスクな『シャウラスの毒』や『クモの唾』。中でもイケてるのが盗賊ギルド長・メルセルが最終対決の時のみ使用する、激レア魔法『ナイチンゲール・ストライフ』!!

魔法には見えないけれどCK内にSpellとして、氷の生霊の『冷気の牙』やドラゴンの『テイル・スタガー(尻尾の打ちつけによるよろめき攻撃)』なども存在しているようだ。
しかし、残念ながらスカイリム本編にはこれらの技を覚えるための本が存在していない…。
彼らはどのようにして独特の魔法を使いこなしているのだろう…?その技を覚えるには一体どうしたら良いのだろうか?

今回はそんな敵の呪文を『青魔法』として作り変えてみたいと思う!

【使用条件を探る】

とりあえず、存在している呪文データを「そのまま」の形で覚えさせた場合、使用できるか否かを確かめてみる。
覚えさせる呪文は…プレイヤーの多くがスカイリムのヘルゲン砦で、最初に出会うクリーチャー「フロストバイトスパイダー」が放ってくる毒攻撃(魔法)『クモの唾』

CKのSpellでfilterに「spider」と入力すると、スパイダー関連の魔法がずらっと並ぶ。



その中の「crSpider01PoisonSpit」というのが、飛ばしてくる『クモの唾』を示しているようだ。IDをメモる→000434DD。

スカイリムを起動し、プレイ画面のコンソールで、プレイヤーをターゲットにし、「addspell 434dd」と入力すると…通常の呪文の場合、プレイヤーが覚えてくれるはず…なのだが…敵呪文は何故か装備しようにもゲーム内のユーザーインターフェイス(以下UI)上では、呪文自体が見当たらなかった

いったん諦めて、今度はフォロワーをターゲットにし、同じことをやってみると…なんと!

彼らは敵の呪文を使いこなし始めた!!(フォロワー凄し)プレイヤーよりも学習能力が高いのだろうか…(汗)
クリーチャーもフォロワーもNPCという一括りに属しているからなのだろうか…。

これをやってみるまで、敵呪文を使うには敵固有のキャストモーションなどがセットで必要になっていて、それが原因で使えないのかもしれないと思っていたが、違っていた。人間も…使用できる!

と、いうことは…フォロワー(人間NPC)とプレイヤーで異なる、何らかの設定が鍵となっているはずだと考えた。

【フォロワーとプレイヤーの違い】

フォロワーには敵の呪文をプレイヤーよりも簡単に覚えさせることができるようだ。
しかし、プレイヤーはaddspellで覚えさせたのに、何故か覚えたはずの呪文が見当たらない。しばらく考えていると…もしかしたら「覚えてはいるが、表示されていない」という状況なのかもしれないと思い、コンソール画面を開いて確認すると、プレイヤーが覚えているSpell数が+1された値になっていたので、やっぱり呪文自体は覚えていることが分かった。同時に、プレイヤーと違ってフォロワーには「UIが必要ない」ということにも気が付いた。逆に考えれば、「プレイヤーのUI上に呪文が表示」されるように、設定を変えれば使えるようになるかもしれない。

【敵呪文をUIに表示させる方法】

CKに戻って、Spellの詳細設定を調べることにした。
Spell「crSpider01PoisonSpit」のMagicEffectを辿っていくと効果は「crSpiderSpitFFAimed」で設定されていることが分かる。



これと、通常の呪文で指定されているMagicEffectとを見比べたところ…通常の場合、『Magic Skill』のところが「回復・幻惑・召喚・破壊・変性」のどれかに指定されているが、敵呪文の場合はここが『NONE』になっていた…!



そのまま改変してしまうと、バニラでこの魔法を持つNPCやクリーチャーに影響が出てしまうことを考慮し…MagicEffect「crSpiderSpitFFAimed」をDuplicate(複製)し、IDをaaa~にリネームしてから、「Magic Skill」を「NONE→破壊」に変える

Spell「crSpider01PoisonSpit」も同様にDuplicate、リネームし、MagicEffectのところを先程の「aaacrSpiderSpitFFAimed」に置き換える。



この設定がきちんとできたかは、『School』のところを見て、先程変更した「Magic Skill」と同じ種類の表示が出ているかどうかで確認できる(今回は「破壊」と表示)。ココの表示の有無は、色々な呪文がプレイヤーに使えるのか使えないのかの目印になっている。MagicEffectが複数ある呪文の場合、一番上に来ている優先順位の高い効果の設定が反映される。

このようにして、新たに作り変えたSpellのIDをメモり、CK上で再びプレイヤーにaddspellで覚えさせてUIを確認すると…

「破壊」呪文の一覧に表示されるようになった!!この呪文を装備してキャストしてみると…

やった~!手から『クモの唾』が飛び出した~!!(グロい)……こうして敵の呪文をプレイヤーにも使える形にすることに成功した!

【呪文としての詳細設定(自分好みに!)】

今のままだと呪文が『左手』のみにしか装備できない形になっている。この形式はクリーチャー呪文に多い。このままでは不便なので…利き手を問わずに使用できるように変えてみる。
Spellを開き、『Equip Type』を見ると「LeftHand」が指定されているので、「EitherHand」に変える。これだけでOK!

UI上の呪文の表示は、炎魔法の場合「メラメラ燃え盛る火のイメージ」、召喚呪文の場合「紫色の渦が旋回しているイメージ」などになっている。
今回作った『クモの唾』の場合、そのままでは「パワーや祝福などでよく見る、水色の光」だったが…これでは毒々しさに欠けるのでここを変更したいと思った。
Spellの『Menu Display Object』を見ると、「MagicHatMarker」になっている。これが「水色の光」を示しているようだ。選択肢の名前からある程度イメージを推測して、「MAGInvParalyze」を指定してみる。



すると…「緑色のオーラが揺ら揺らうごめく麻痺呪文のイメージ」に変更された。

敵の呪文はプレイヤーのものに比べ、若干アドバンテージがある設定になっているようだった。製作後のテストプレイであまりにも強すぎると感じたら…威力を下げる方向で調整しようと思う。

この作業をCKで行うことで、敵の呪文を『青魔法』にすることができる。また、敵の呪文にはプレイヤーの持つ呪文とは異なる変わった効果なども設定されているので、そのまま利用するもよし!新たな魔法の製作に応用するもよし!という一石二鳥の結果を得ることができた。

…つづく!!


【弟子の物語】 vol.2~魔法の抽出~

―――ファルカスとマダナックの弟子がマルカルスへ向かう数日前…

…アルカディアの大釜―――



弟子「フロストバイトの毒は扱っているかい?」

アルカディア「申し訳ないけれど、集めるのが危険で…お店では取り扱っていない毒なの…。採取の仕方なら関連の書籍があるわ。」

弟子「わかった。その本を一つ頼もう!…それと、大量の解毒剤を購入したい。」

アルカディア「…え?そんなに必要なの?!同胞団って大変ね…。返品には応じられないわよ…大丈夫よね?」

弟子「ああ、問題ない。錬金素材について幾つか聞きたいことがあるんだが……」



―――ヘルゲン砦、抜け穴にて

「専門書によれば、削るのは炎が有効だが…貴重な検体だ…。高温で毒が活性を失わないよう、本体にとどめを刺さず…労を惜しまず…冷気でじわじわ弱らせ、捕獲する…」

「…イーズ!(カキーン!)」



「まずは凍結させた検体を割れないように外に運び出さねば…(ぐぅ…お、重い…)」



―――ホワイトラン近郊、大守護石付近の森

「山を迂回してホワイトランに行くまでに、日が暮れてしまいそうだ…。どこかで休憩できればよいのだが……おや?あそこに丁度良さそうな山小屋があるぞ…」



「ん…!?何だこれは…建物の周辺から微弱な魔力の気配を感じる…。」

(サササッ…)



「ご婦人は農作業に没頭している様子だ…あの風貌から察するに、彼女も魔術師…事を荒立てぬ方法が無難だな。」

「・・・。そう、事を荒立て…ぬ…よう…」



(…シュパーン!!)「透明化解除!」



「ワオ!マグナスよ…今日は運が良い…!通りすがりの家の地下にこんな設備が…。一休みだけのつもりが、これでわざわざ重たいサンプルを持ち帰らずに済みそうだな…!少しお借りしよう…(ウハウハ)」



「毒を放出する器官はどこにあるか…なるほど、牙の内側に特殊な分泌腺を持っている!脚にも無数のトゲが…。これは毒針だ!…ふむふむ…解呪によって毒の作用と放出機構を明らかにし、それを破壊魔法で模倣して…と…」



「採取した毒は瓶に詰め替えておいて、実験で効能と耐性を調べてみるとするか…。体力とスタミナを同時に奪う毒は、商人が扱っていないから貴重だ……」



―――地下室での実験は続き…明け方に……

弟子「ふぁ~。だいぶ時間が経ってしまったなぁ…。」

(ギィイッ!!バタン!)

アニス「貴様!ここで…何をしている!?」

弟子「!」



弟子「待ってくれ…話を聞いてくれ!!あーっ、私はただ付呪台を借りたかっ―――…」



(…どうやら彼女の逆鱗に触れてしまったようだ…既に意思疎通の手段が完全に失われている…。こちらの言い分けを聞こうという気すらないらしい…仕方ない……)

弟子「青魔法、『クモの唾』!!(ペペペチャッ!)」



アニス「キエエエッ…!!(ジュワアッ!)……はぁ…」

弟子「すまなかったな…ご婦人。敵意はなかったんだ。お詫びに、採取したてのフロストバイトの毒を何本か置いていこう。…なかなか入手し難い代物だ。……今の私にはもう、必要ないからな。」

拍手[2回]

PR

PAGE TOP