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耐性とは…何なんだ?⑤ ~【100%は無敵?】~

マダナックの弟子vs黒エルフ・魔法耐性100%!



弟子「魔法耐性100%か…どれくらいのダメージを軽減するのだろうか?事前の情報の通り、耐性85%のキャップが適応されるか…それとも……」



黒エルフ「・・・。(スッ!)」

弟子「どんな装甲であろうと…氷術師のプライドにかけて…!鋭い氷で貫く!!」

「アイススパイク!!(パキキッ…シャッ!)」



弟子「…効かない!完全に無効化された…?!」

「馬鹿な…そんなこと…あるわけないっ!!これまでの修練が…私の魔術が…こんな耐性ごときに完全に封じられるわけ…」



弟子「くっ…!なっ、なかなかやるな〜…(涙目)では、より強力な魔法で、本気で沈めてやる!!」

ファ「おいおい…もう充分なんじゃないか?」

弟子「伝家の宝刀…!!…アイス……(ビキキキキ…!)」



「ストーーーム!!!(…ビュオオォォ!)」



弟子「凍れ!お前なんか、カチンコチンに凍ってしまえっ!そして、マルカルス名物『冷凍エルフ』として、ドゥーマー博物館に飾ってやる!」

ファ「あんた…『熟練したうぬぼれた魔術師』がどうとか…自分で言ってなかったか…?(汗)」



黒エルフ「・・・フン。」

弟子「もうやめてくれ…!降参する!」

ファ「傷一つ付いていないぞ…!彼女の魔法耐性の力には驚いたな…だか、あんたの実力も相当なものだ。そう落ち込むなっ……///」

弟子「///…ーーーと見せかけて、ファス…」

「不意打ち、ロ…ダ‼︎(ゴオオオオオオ!)」

 

「・・・!!!」



ファ「あぁあああ!!!(卑怯だぞ~!!)」



(…ガシャン!!ドシャン…!……)

ファ「(…ピクッ…ピクピク…)」

黒エルフ「・・・。(…ゴゴゴゴ!!)」



弟子「ヒィッ!!!(シャウトも効かないっ!!汗)」





ファ「…イテテテ…しばらく意識が飛んでしまった…。なんて奴だ、俺まで巻き添えにするなんて…」

弟子「目が覚めたか…すまなかった!」

黒エルフ「あなたもまだまだね…。」



ファ「…で、実験はどうなった?」

弟子「魔法耐性100%の彼女には…私が扱える魔法のほとんどが無効化されてしまうようだ…!!破壊魔法以外の変性や幻惑、さらにはシャウトに対し微動だにせず、付呪した武器は付呪効果が打ち消され、純粋な武器の物理ダメージしか与えられなくなる。予想以上の結果だ。―――すなわち『魔法耐性』があらゆる魔法に対して耐性効果を発揮していることが証明された。」

ファ「じゃあ、これから『魔法耐性100%の敵』と対峙した時、あんたのような魔法専門の魔術師はどう対抗するんだ?やられっぱなしか?」

弟子「そうだな…。もしそんな強敵が現れたら…我々は絶望するか、尻尾を巻いて逃げるしかない……と、言いたい気分だが、興味深い発見もあったのだ…!」

ファ「おっ!?是非、聞かせてくれ。」

弟子「私も諦め半分で普段は使わない『魔力の武器』を召喚してみたんだ。近接は大の苦手だからな…。そして、その剣で攻撃すると…」



弟子「ダメージが通る…!!つまり、魔力の武器は魔法によって召喚されるが、そのダメージは魔法耐性の適用範囲外だった…!」

ファ「面白いな。あんたが剣を使う姿…今度見せてくれよ。」

弟子「対抗手段にはなるが…私の剣術は素人級だ…。魔術師かつ近接も得意な『マダナック師匠』には遠く及ばない…。」

「それから、さらなる発見があった…。彼女に場所を移動してもらって、この研究所の入り口にある毒矢のダーツトラップとオイルトラップを受けてもらった。」

「すると…毒矢は無効化したが…」



「…魔法耐性100%にもかかわらず、オイルトラップは…効いた!!

ファ「なるほどな~。魔力の武器やトラップを用いた『間接攻撃』ってやつは有効なんだな!魔法耐性100%だと、魔法ダメージに対して無敵化したのかと思ったが、特例もあるんだな…。」

弟子「ああ。耐性が非常に細かい仕組みになっていることが徐々に分かってきた。ちなみに、トラップは着火した者を正確に認識し、敵対する仕組みになっていた。…理解が深まってきたところで…そろそろ、君(プレイヤー)自身の魔法耐性実験を始めようか…!」

ファ「し、仕方ないな…(汗) 四姉妹もあれだけ身体を張ってがんばってくれたし…真のノルドの肉体の強靭さを見せてやる!」

弟子「実は…君にはNPCの実験をするにあたって、被害が及ばないよう事前に『魔法耐性100%』の指輪を付けてもらっていた。…にもかかわらず、先程の『揺るぎ無き力』のシャウトで一緒に吹き飛ばされていたことから考えると…おそらく…面白い結果になるだろう…!!」



ファ「ファッ…!!?」


…つづく。

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