仕事の帰りに、バナード・メアで一杯。
弟子「私はまさに今、新しい魔法を作りだそうとしているのだ…!君は魔法には属性があることを知っているか?」
ファ「俺は同胞団だ。同胞団の戦士は魔法を使わない。だが、最近になってシルバーハンドが新たな力を手に入れたようだ…。ウェアウルフの弱点である銀を鍛えた武器らしい…。だから、銀に詳しいあんたに会ったとき、『特例』としてスカウトしたんだ。」
弟子「人の話は最後まで聞け。君が言っていることにも関連があるのだ。破壊魔法の属性は大きく分けて3つある。炎・冷気・雷だ。そして、この身を刺すようなスカイリムの地に存在する者の多くは冷気に対して『耐性』を持っている。君はノルドだから、寒さに強いだろう?」
ファ「ああ。魔術師の冷気魔法など、俺たちノルドにとっては蚊に刺されるようなものだ。」
弟子「魔術師の多くは敵の弱点と耐性を熟知して戦闘を優位に進める。私はブレトンだ。ブレトンは生まれながらにして『魔法耐性』を持っている。だが、ある時に気づいたのだ…。『魔法耐性』とは、何を示している?我々の種族は一体何に対して『耐性』があるのか?火炎耐性、冷気耐性、雷耐性などは見た目通り比較的明確なのだが、魔法耐性が、何のダメージに対してどのくらいの耐性効果を発揮しているのかが、よく分からないのだ。魔法耐性は火炎、冷気、雷以外にもドラゴンブレスや吸血魔法も軽減するという報告を見つけたが、その他にもMagicに属する項目なら何でも適応されているのだろうか?…(ブツブツ)」
ファ「この手の話題はヴィルカスの方が得意だと思うがな…」
弟子「まっ、まぁ…簡単に言えば…この謎を明確にすることで、私は新たな属性の魔法を作ろうとしている、ということだ。実験を行う環境と協力者が必要になる。そのために、君を呼んだのだ。私の師匠の街、マルカルスに秘密の研究所があるらしい…。その設備を拝借しようと考えている。」
ファ「あんたはいい友達だった。それが大切なことだ。…先を急ごう。」
マルカルスへ…!
ファ「ここが石の街か…。この高低差…足腰を鍛えられそうだ。」
弟子「アンダーストーン砦に、ドゥーマーの博物館がある。そこに忍び込んで、奥にある研究室を目指そう。」
ファ「ここに入るのか?…不法侵入じゃないのか?ここを管理しているとかいう『カルセルモ』って奴には許可をとったのか??」
弟子「いや、ないよ。」
ファ「何!!?」
弟子「頭の固い男だな…。君はCKのMoralityが『No Crime』になっているんじゃないか?もう少し、柔軟になれよ。私は『Any Crime』だ。よって、全ての犯罪行為が容認されている!」
ファ「…ちょ…それって、(プレイヤーの)俺も巻き込まれる気が…」
弟子「行くぞ。」
無事に潜入を果たす二人。
弟子「ワオ!すごいぞ、これを見てみろよ。」
ファ「・・・。」
弟子「この研究施設には、寝室、料理部屋、講義室、実験室と…何でも完備されている!!おまけに、余所者は入ってこないし誰かに見られる心配もいらない。」
ファ「この穴は何だ?」
弟子「それはダーツトラップだ。他にも興味深いトラップがあるから、色々なダメージに対する『耐性』を調べるのにはまさに好適な環境だ!(くれぐれも、そのたいまつを落とさないでくれよ…汗)」
弟子「それでは、今後の実験の詳細について説明するとしよう…。っと、その前に、君の鎧は重そうだな。お互い『戦士』と『魔術師』はしばし休業して、『錬金術師』になろうじゃないか。軽装に着替えてみてくれ。」
ファル「わかった。」
…つづく。