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仲間を守る!「新・補助系フォロワー」への挑戦⑧

左手武器をシャウト化すれば、誰でも気軽に!簡単に!!二刀流になれる……そんな風に考えていた時期が、私にもありました…。第7回の記事では「二刀流化シャウト」の製作に挑戦しましたが、最近になって、「これって逆に面倒なんじゃ?!」という恐ろしい事実に、薄々気づきつつあります。否!こうなったら、行けるところまで突き進む!!それが、脳筋な思考回路を持つ者の…定めなのです。

衛兵「監視塔で奇声を発している怪しい男を発見した!ただちに、ドラゴンズリーチへ連行する。」



シャウトで召喚した左手専用武器は、なかなか消えずにしつこく残り続けます。だったら、無理やりにでも外す方法を考えるしかない。Scriptを使うのは最終手段とし、既存の方法をあれこれ応用して、フォロワーやNPCに自ら武器を外させたり、装備を持ち替えてもらう方法を模索しました。



【武装解除法】

武装解除(Disarm)には、装備を外す効果があります。納刀時には効果が無く、抜刀時にのみ適応されます。通常は敵対者の武装を解除させて弱体化するための効果ですが…その独特な性質を利用して、「武装解除を自分自身にキャストさせ、武器を強制的に外させる」という作戦です。



作成したMagicEffect。どんなNPCでも使えるように、マジカの消費やスキルレベルを必要としないゆるい設定にします。


作成したSpell。武装解除のMagnitudeは、レベルに対応するので99にしておきました。


シャウト化しました。


※作成したシャウトをActorに覚えさせても、フォロワーは自発的には使用しないので、「カスタムAIのShout(Procedure)で使わせる」か、「一瞬で効果時間が終了する微弱なArmor系のMagicEffect」や「自己にキャストして体力を1ポイントだけ回復するMagicEffect」などの『誘発Effect』をSpellに同梱することで、使用してくれるようになります。

さて、どうなるのでしょうか?…現在二刀流。左手の武器は普通に見えますが、召喚した「アシスのダガー(左手専用)」です。



(ポイッ!!!)

絶叫とともに、両手に“衝撃波”が集中しています。踏ん張りながら、武器を手放す。



外れた衝撃で、少しよろめきます。両手は素手状態、完全に丸腰に!!



(…ファッ?!「一刀流」に戻るどころか…「無刀流」へ??)

一応、二刀流を無理やり止めさせることは可能でしたが…何かと問題が多そうです。

このようにして、色々な装備の組み合わせを試していきました。武装解除が行われる際のパターンを以下にまとめます。

<武装解除の法則>
素手(左)+片手武器(右)→右手に持っている片手武器が地面に落ち、装備が外れた状態になる。
盾(左)+片手武器(右)の場合→二刀流の場合と同じで、右手に持っている片手武器が地面に落ち、左手に持っている盾も同時に外れるが、インベントリには残る。
盾(左)+素手(右)の場合→何も起こらない。盾は装備が外れた状態にならない。
二刀流(左右)→右手に持っている片手武器が地面に落ち、左手に持っている武器はインベントリに残る。両方とも装備が外れた状態になる。
片手武器(左)+素手(右)の場合→何も起こらない。
両手武器の場合→両手で持っていた武器が地面に落ち、装備が外れた状態になる。
弓の場合→矢筒はそのまま。弓は地面に落ち、装備が外れた状態になる。
杖の場合→片手武器の扱いと同じ。
魔法の場合→何も起こらない。
素手(左)+魔力の剣(右)の場合→何も起こらない。
通常の武器(左)+魔力の剣(右)の場合→何も起こらない。
盾(左)+魔力の剣(右)の場合→何も起こらない。
魔力の剣(左)+素手(右)の場合→何も起こらない。
魔力の剣(左)+通常の武器(右)の場合→右手に持っている片手武器が地面に落ち、左手に持っている召喚武器はインベントリからも消える。両方とも装備が外れた状態になる。
召喚武器(左右)で二刀流→何も起こらない。
魔力の両手武器の場合→何も起こらない。
魔力の弓の場合→何も起こらない。

<検証から分かったこと>
・武装解除は、基本的に右手の装備Slotに適応される。
・外された時に、右手に持っている武器のみがドロップする。
両手武器は、右手に装備しているのと同様に扱われる。
・右手に武器を持っていると、左手の装備は一緒に巻き込まれて外れる(ドロップはしない)。
魔力の武器は、基本的に武装解除の対象外。(ただし、右手に通常の武器を持っている時だけは、左手の魔力の武器も巻き込まれて外れる)

この結果はとても面白いと思ったのですが、「二刀流解除」への利用に至るには厳しい気がしました。LeftHand型(召喚扱い)を外せるとすれば、「右手に通常の武器を装備している」ことが条件となります。その場合は、武装解除で外した際に右手の武器を地面にドロップしてしまうことになり…一刀流もできなくなってしまったり、武器を拾う必要が出てきてしまうからです。二刀流解除には向かない方法ではありましたが、Script版(Drop/UnequipItem)の代用として、何か別のことに応用できるかもしれないので、記録を残しておきました。



【状態異常法】

NPCを鎮静や恐怖には、一時的に現在の状態(Confidence、Aggression)を変化させる効果があります。通常は敵対者に状態異常を発生させて撹乱させるために用いますが…「自分自身にキャストさせ、現在の状態をリセットする」ことで、納刀や装備の持ち替えを誘発させて、召喚武器を消せるのではないだろうか?と考えました。


 
恐怖の場合は、効果が適応された者のConfidenceが「0」の値になるようです。この状態の時には周囲のNPCに攻撃をする意思が無い状態になるため、攻撃を止めてその場から遠くへ逃げようとします。周囲にいる者の視点でAIを考えてみると、相手が攻撃してくる意思(Confidence)は失われているものの、敵意(Aggression)は変わらず自分に向けられているため、一対一などの場合は、後を追って攻撃しようとしますが、複数の敵がいる時には、背を向けた相手よりもConfidenceの値が高い者に対して優先的にターゲットを変える傾向がありました。AIは危険な者(自分に攻撃する可能性が高い者)を先に排除しようとするようです…。(賢い!!)



また、恐怖で逃げている時には「武器を納刀しない」ようです。うずくまった“チキン状態”のNPCにコンソールで「IsWeaponOut」を打つと「2」という値が返ってきたので、見た目上は納刀しているように見えますが、実はいつでも反撃態勢に戻れるよう、武器や魔法を構えている状態と同じというになります。(怯えているフリをしていたとは…恐ろしい)

鎮静の場合は、効果が適応されるとAggressionが「-1」の値になるようです。この状態の時は周囲のNPCに敵意を出していない状態になるため、AIに敵として感知されず、一時的に敵の攻撃対象から除外されます。ただし、この状態になっている者が敵に誤って攻撃を当ててしまった場合、相手が攻撃を当てた者を即座に敵と見なします。また、NPC自身の仲間が攻撃された場合には、本人がその対象を敵であると捉えます。まだ鎮静の効果時間中なのに…実際には敵対してしまうということです。周囲にいる者の視点でAIを考えてみると、相手の気性が荒く無謀(Confidence)であったとしても、敵意(Aggression)は失われているため、一対一などの場合は、もう安全な状況になったと見なして攻撃を止めるようです。複数の敵がいる時には、鎮静されていない敵へ即座にターゲットを変えていました。



また、鎮静で落ち着いているときには「武器を納刀する」ようです。鎮静がかかったNPCにコンソールで「IsWeaponOut」を打つと「0」という値が返ってきたので、武器や魔法を構えていない状態ということになります。これは…フォロワーを強制的に納刀させることに使えるかもしれません!!

以上の結果から、「鎮静」はScript版(ResetAI、SheatheWeapon)の代用になり得る機能を持っていることが分かりました。結果を踏まえ、このようなSpellを作成してみました。

フォロワーのレベルがプレイヤーに依存する場合には、バニラの設定では効果が出なくなってしまいます。CKで変更し、高レベルの対象にも効くような設定にしました。反則級の幻惑魔法ですが…自己にキャストするタイプなので、敵にかけてしまう心配はありません。


ごく短い効果時間で「自己鎮静」を利用すれば、召喚シャウト(二刀流化)→武器の納刀を誘発(消失)できる!?と考え、早速試してみました。

ダガーを召喚し、二刀流化しているアシス。「自己鎮静」のシャウトをします。衛兵の攻撃対象から外れ、見向きもされなくなりました。



そして数秒後―――いったん、納刀。



やった!!!鎮静効果で納刀してくれたおかげで、左手のアシスのダガー(召喚)は消失しました。―――全ては順調でした、思わぬ弊害が隠れていたことに気付くまでは…

今にも膝を着きそうなくらい、Healthが減っているアシス。



また自己鎮静のシャウトをします。(シュピィィン!!!)



良いタイミング!!衛兵もアシスを敵だと思わなくなり、しばらくは攻撃を仕掛けてこない。「二刀流→鎮静→納刀(5秒間)→盾+一刀流」の順に、特攻から防御へスタイルチェンジできる!!

(あれっ?!!)



回復魔法も使っていないのに、瀕死だったアシスが…一瞬でHealth満タンまで復帰…(( ;゚Д゚))

―――チートでした。まさかの事態により、「二刀流シャウト」との夢の共演は白紙に…(涙)フォロワーが「自己鎮静」すると、一時的に戦闘状態が解除されますが、その時に自然回復率が大きく変化します。非戦闘時の自然回復率は非常に高いので、短時間でもHealthが満タンまで回復してしまいます。これでは…戦闘中に二刀流を解除するたびに全回復してしまう事になり、まるで不死鳥…(汗)敵を鎮静した場合には、この回復現象は起こらなかったため、フォロワーを落ち着かせた時にのみ生じる問題だったようです(バニラでは敵が使ってきたり、NPC自身が自己鎮静することは、まずありませんし…)。それにシャウトで召喚すると、ただ納刀しただけでは消失しないということを忘れていました。“納刀”ではなく、正確には武器の“持ち替え”が行われないと消えないのでした。納刀が持ち替えのきっかけになる可能性もありましたが、実用化できるほどの効果は無いようです。

この試みは全くの没だったなぁ…と落胆しましたが、一つだけ良い兆候が!通常の場合、フォロワーは戦闘中に複数の敵に囲まれていると、その中から一名(CombatTarget)を狙い、AIでターゲットを替える何らかのタイミングが訪れない限りは、ずっとその相手だけを攻撃しようとします。「自己鎮静」は体力が回復してしまうのでダメですが、「自己恐怖」を利用して、一旦遠くへ引かせ、効果が切れて再び敵の集団に向かっていくと、NPCはターゲットを変更することがあるようです!!この性質を上手く組み合わせたSpellを作成できれば、「ターゲットリセット魔法」としてフォロワーに搭載できるかもしれません。ただし、怯えた時に発する台詞を言ってしまう問題もあるようですが…。

アシ「遅すぎる…もっと片手武器の扱い方を学ぶべきだ。―――しかし俺自身も、もっと素早い持ち替え方を体得すべきだ。…じゃあな!(カチャッ…)」



いずれの方法も「二刀流化」のためには大きな収穫になりませんでしたが、少し変わった魔法を作る際などに使える可能性は、ゼロではないと信じつつ…より良い二刀流を探求していきたいです。



【無類の短剣好き】 vol.3~短剣使いの苦悩~後編

アシ「“別の場所(シャウト枠)”に装備しておくことでも、盾から左手のダガーの持ち替えは可能だった!…そうして敵に隙を与えずに二刀流になれるんだが、ダガーをしまって再び一刀流に戻る動作がどうやっても上手く行えなかったんだ。」



「俺は気合で強引に装備を外そうとしたり(武装解除)、自分の精神を落ち着けたり(自己鎮静)、いったん敵に逃げる素ぶりを見せたり(自己恐怖)と、色々と工夫をしてみたが、ダメだった…“剣から盾への持ち替え”は、“別枠”から二刀流を行う者にとって…大きな課題となっている。」

ドヴァ男「訓練の最初の頃は、左手でダガーに持ち替えると、戦闘が終わるまでずっと盾を使っていなかった。二刀流でそのまま押し切る考えなのかと思っていたが…あの時は、持ち替えが上手くいっていなかったんだな。」

アシ「効率的な方法には、欠点があるものだな。やはり戦闘の最中に、慣れない場所から持ち替えを行うのは至難の業…。素直に左手で慎重に行うのが一番だという結論に達したよ。もっと手早く行える方法が見つかったと思っていたんだが…とんだ徒労だった。」

(…パチッ…パチパチッ)

バニング「うまそうだな…旅の方々。どれ、1つ戴こう。」



ヴィ「…訓練が全て無駄になったわけじゃない。お前が失敗だったと感じることも、後に思いがけないところで役立つかもしれないのだからな。いつか再び新人が加入した時に…今の事を話してやってくれ。」

アシ「もちろんだ。」

ドヴァ女「セレディル、いつの間に卵を…?!それに、直火で焼くのって―――」

セレ「あら。」

(ピシッ…ミシッ×10)



(少し大袈裟だが…卵の直火焼きは、破裂するから危険だ! byヴィルカス)


…つづく。

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