早速、アイカンターの部屋に陣取る!Mr.脳筋、ファルカス。
(グゴォォォ…ンガァ―――……魔法…効か…い…戦士…ZZZ……)
書斎で安眠する頭脳派、マダナックの弟子。
と…片時も鍋の傍を離れない料理好き、白エルフ。
(……ZZZ……むにゃむにゃ…「リーチ…再…われら……に…!」……)
研究所の古代文献を発見し徹夜で読みふける勉強家、茶エルフ!
茶エルフ「緑姉さんをいつか超えてみせるわ…。」
“食”こそが錬金術師の真髄、緑エルフ!!
緑エルフ「素材の効能、組合せ…生かすも殺すも腕次第。錬金術は料理と似ているわ。」
お決まりのダガーを右手に講義の練習。
虎視眈々と弟子の座を狙う、黒エルフ!!!
黒エルフ「見せてやろう…魔術を極めし者の力を……!」
翌日……バルコニーへ集まった一同。
弟子「見事な滝だ…」
ファ「この研究所…まだ奥に何か隠されてるのか?!……魔術師や研究者というのは…本当に秘密が多い連中だな。」
弟子「トラップや傭兵の警備をかいくぐり、命がけで辿りついた場所の先に、さらに侵入する必要がある…。秘密を知ろうとして、見つかった者は、罪をでっち上げられてシドナ鉱山の牢獄か…はたまた被検体として二度と外の光を見ることは無いのだろう。この施設は、秘密を守るために恐ろしく堅牢な階層を成している。」
ファ「カルセルモ……表向きは物腰の柔らかい良心的な人間に見えたが…実は危険な奴なのかもしれん!…関わりたくはないな。(ゾクッ…)」
弟子「大丈夫だ。奴は今、遺跡の奥に湧いた巨大なクモの事に夢中で、この研究所への関心が手薄になっている…。無事に実験を完了できたら、忍び込んだ痕跡は一切残さないようにしなければ…。」
「ここが奴の研究所の最奥部、カルセルモの塔だ。」
ファ「おお…!奥にまだこんな広間が?!」
弟子「驚くのはまだ早い。これを見てくれ!」
ファ「!!!」
弟子「スカイリムでも数少ない最高の付呪台や錬金台が完備された実験室だ…!耐性実験用の付呪武器作成、自作薬の調合、広間での模擬戦闘訓練などが、この場所なら一度に行える。」
ファ「ショ…ショールの髭にかけて…!この大量のポーションは…一体どうした?!」
弟子「驚いただろう…?スカイリム各地から、市場に流通しているポーションをありったけ収集してきた!薬に毒、中には眠り木の樹液や危険なスクゥーマなども売人から極秘に買い付けて取り揃えたものだ。それからこっちには……」
(ザッザッ…)
ファ「(ピクッ!)ん?(聞き慣れない足音?!…もしや!何者かに気付かれたか?)…そこにいるのは誰だッ!?(スチャッ…!)」
???「…!!!」
弟子「ま…待て、ファルカス!落ち着くんだ!武器をしまうんだッ!!」
ファ「ガルルルル…!」
弟子「本当に君は、血の気が多いな……(汗)紹介が遅れて申し訳なかった!彼女はルプリン。四姉妹と同じ村出身の見習い錬金術師だ。」
ファ「……味方か?」
ルプ「はじめまして、ファルカス。」
ファ「小さい……あんた、まだ子供か?!どうしてこんなところに?」
弟子「この施設に侵入するのと同時に大量のポーションを運び込むのは非現実的だった。そこで、他でもないこのルプリンに協力を仰いだというわけだ。」
ファ「どういうことなのか、さっぱり分からん。俺たちでさえ忍び込むのに一苦労だったのに、何故彼女一人にそんな事ができたんだ?」
ルプ「私もハイエルフ。カルセルモの見習いとして、研究を手伝う“フリ”をしているのよ。」
ファ「……怖がらせてしまい、悪かったな。」
弟子「カルセルモは賢く用心深い男だ。よっぽどここの事を隠して置きたかったのだろう。研究が忙しくなり、明らかに人手不足なのに、甥のアイカンターを馬車馬のように働かせていた…。そんな時に、まだ未熟な同族の錬金術師が見習いになりたいと訪ねて来たら…奴は怪しむだろうか?」
ファ「油断も隙もありゃしないな、あんたは…(汗)」
弟子「彼女は…本当は四姉妹の従妹で、錬金術師の見習いなんだ。まだ青いが、潜在能力には目を見張るものがあるそうだ。」
ルプ「よろしく、ファルカス。好きな毒は、体力減退(残存)。最も苦しみを与えられる毒ですよ!(フフッ)」
ファ「おぉ、よろしくな!(怖っ)…しかし、こんな塔があるなんて、よく見つけたな!あんたのためにあるような場所じゃないか。」
弟子「フハハハハ!まさに、その通りだよ…。マダナック師匠がリーチ全土を征服したら、カルセルモの塔ではなく、“私の塔”にしてしまおう!それがいい。」
ファ「乗っ取る気か……!(汗)」
弟子「それでは、次の検証実験の話を進めよう。第三の実験では、ポーションの中で主に『薬』に着目し、同時服用の際の効き方を突き止めた。プレイヤーもフォロワーもおそらく効き方に関しては共通しているだろう。第四の実験では、いよいよ我々フォロワーがどのようにしてポーションを使うのかを明らかにしたい。」
ファ「たしか、使えないポーションがあるんだよな?」
弟子「そうだ。何を使うことができ、何が使えないのか…その理由も含め、我々にもハッキリとは分からないんだ。そこで、我々が数種類のポーションを持った状態で、模擬訓練を行う。そして、様々な戦況を再現し…使用できるポーションの種類、使用条件、AIの判断基準の謎に迫る。」
ファ「俺は何をすればいいんだ?」
弟子「君には我々とバトルをしてもらう。だが、あくまでも訓練だ…。くれぐれも熱くなりすぎないように頼むぞ。」
ファ「わかった。」
弟子「そして今度の実験の鍵となるのが『自作薬』だ…!どれが使えるのかをある程度絞り込めたら、仕組みを特定するために、錬金術で効果を組合せて真偽を確かめる。君の自飲実験から得られた情報を元に、当たりをつけて調合した薬を市販薬と一緒に試してみたい。見習い同士、ルプリンと一緒に調合を任せるぞ!」
ファ「…なんだこれは……結構、楽しいじゃないか!(タポタポ×2)」
ルプ「ようこそ、錬金術の世界へ!!」