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オリジナル魔法「銀魔法」の製作①

今までは黙々とプレイと製作を繰り返してきたけれど…いざ書く場所を設けたところ、何から書き始めたらよいのか…全く筆が進まなくなる事態が…(^^;)
とりあえず、思いついたことを書いてみよう。書くためにあるブログだから、書くことが重要だ。

CreationKitを導入して、一番最初に行ったことは「スタンドアロン型フォロワー」の作成だった。そしてそのフォロワーを特殊な行動を持った者にするために、AIPackageや新魔法づくりへと広がっていった。

私が最初に作ったフォロワーは「弟子」という名前のフォロワーだった。

彼の設定ノートを読み返してみる。

謎の男。過去にサイジック会から追放された魔術師の落ちこぼれであり、第二の人生として「鉱物」を「銀」へと変える魔法を研究しにマルカルスのシドナ鉱山に潜入。
そこで、ボロをまとった王「マダナック」と出会い、同郷のよしみから弟子入りしたブレトン。元・高位魔術師のプライドとして戦闘では一切物理攻撃を行わず、たとえデイドラの武器が道端に転がっていようとも、魔法のみを駆使して戦う。

当時はこの設定を充実させようと…いろいろ奮闘していた。最初は見た目だけがオリジナルなフォロワーであったけれど、独自の「CombatStyle」を作成することで「魔法のみで戦う」ことが再現できたり、先輩ModderのUniさんにフォロワーに「シャウト」を使わせる方法を教えていただき、NPCが普段使わないようなシャウトを持たせてみたり…。今回も彼を主軸として何かフォロワーとして新鮮なことを考えたい。

数日間考えてみて…ふと、ひらめいた!彼はサイジック会にいたのだから「古代の魔法」が使えたらとても面白い!!今まではバニラの既存の魔法やシャウトを与えていただけだったので、今度はバニラの素材を使用しつつも、バニラにはなかったような魔法を作りたい。「効果」はもちろん、「見た目」も独特なものにしてみようと思う。
まずは、どんなものに仕上げるか構想を練る。マダナックの弟子なので、氷系魔法をベースにし、そこにオリジナルな雰囲気を入れた「銀魔法」の作製を開始する。持続放出型の銀のスプレーのような魔法を作ってみようと思う。

バニラのデータの中から考えたイメージと近い素材を探した。「Frostbite(氷雪)」が一番よさそう。

これを元にして、CKでFrostbiteを構成するSpells、MagicEffect、Projectileを複製した。銀魔法を作るため、色々な実験を開始。まずはMagicLightを変更したらどうなるかを調べてみる。
MagicLightFrostSprayを複製、リネームして、Colorの所を変えてみる。水色→赤に変更。ProjectileのLightの項目にこれを指定してみると、放出された氷雪の周りに半透明の淡い赤い明かりが出ていることが分かった。
 
なんとなくヴァンパイアの吸血魔法みたいだった。色はあまり強くない感じだった。
一旦元に戻して、今度はMagicEffectのCastingLightに指定してみる。手の周りに同じような淡い赤い光が出ていることが分かった。
これらの設定は指定色のようにガッツリつくのではなく、淡い光に色のついた「オーラ」のような感じ。色自体の変更はCK上で出来るので、デフォルトにない色を使いたい時にはDuplicateした後、Colorの所で新しい色を指定すればよいことが分かった。
次に、放出された「魔法自体」の色の変更をやってみる。これはCK上ではできないようだった。(まだやり方が見つかっていないだけかも)
とりあえず、「Projectile」の項目をざっとみたところ、「Art file」のところでその魔法のnifファイルが指定されているようだ。
Nifskopeで指定されているtexture(ddsファイル)を調べて、それをGIMPで色変更して、CK上で再指定したらスカイリム上でどのように表示されるのかを試してみる。
まず、BSABrowserで任意のnifファイルを抜き出す。このときファイルの場所を見ておいて、Skyrimフォルダに同じ階層のフォルダを用意しておく。(後で新規に作成したファイルを入れるため。)
NifskopeのBlockDetailsで「BSEffectShaderProperty」のところを見て、どのddsファイルが指定されているのかを調べる。BSABrowserで指定されているddsファイルを抜き出す。①「FXSmokeSoftSub」、②「GlowSlightFlash」、③「GradBlueBright」の3つのddsファイルが指定されていることが分かった。
これらのファイルをGIMPで開いてみると、①がもこもこした白煙、②が球状の白煙、③が青と白のラインだった。どれがどの部分の色を決めているのかNifskopeで調べると、①が「pWisp」②と③が「BrightGlowMesh」というのの一部に属していた。正直言って…これを見ただけでは割り当てが分からなかったが、GIMPでみた形状とファイル名から推測して、当たりをつけるとするなら、①が放出される煙の束であり、②は③の核になる光の玉であり、②に色と陰影をつけているのが③を表している…と考えた。
<検証1>→魔法の色を変える方法を探る。
色がついていたのが③だけ(他は白色)だったので、まずは③のテクスチャを変更したらどうなるかを見てみる。
GIMPで開き、色相の項目で青→赤に変えてdds出力した。ファイル名は~2.ddsとした。
そのddsファイルを抜き出した時に確認したスカイリムフォルダの場所へコピペする。
Nifskopeに戻って、ファイルの指定を~2.ddsのものに置き換える。
save asで~2.nifとした。これをスカイリムフォルダの任意の階層へコピペする。
CKに戻って、ProjectileのArt fileに作り変えたnifを指定する。
いよいよスカイリム上で確認する。
すると…手の握りこぶし一つ先の部分が淡い赤色の光を発するようになった。
つまり、③は魔法のEmitter(放射器)に色を付けている役割なのだと分かった。ちなみに、NifSkopeで見るとEmitterは楕円形をしており、そこから魔法の軌道と一致するMoveLightという矢印がアニメーションしていた。今までは一緒くたに考えていたが、魔法は手から直接放出されているのではなく、手についている煙は専用の別エフェクトで、魔法エフェクトは手から握りこぶし一つ先のEmitterのところから放出されている。
同じ操作をして①を黄色にしてみた。すると…放出されている氷雪が淡黄色になったのであった…。

つづく。

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